力無き未熟者の冒険は、往々にして悲劇と破滅を生む。今回も多分そう。
友人を救うために悪の巣窟に攻め入り、めでたく目的を達成して無事帰還できる十代の少女と言えば、一度気の迷いで悪の道にはまりかけても、自分の力で正道に立ち戻って悪党に反撃できるティーンの女の子と言えば、プリキュアかセーラー戦士か連合軍第501統合戦闘航空団の面々ぐらいしか、おいらは知らないね。
そんな彼女らにしたって、本編はともかく二次創作じゃ、たいがい悪の罠に墜ちた挙句、薄くて高い本のネタにされて終わり。二次元ヒロイン&戦闘フォーム&不死身補正がかかっている彼女ですら、そんなありさまなのに、三次元の世界の娘さんじゃとても無理よ。今回のようなシチュでの幸せGETだよ!は。
だから、今回公開捜査になった三人娘さんたちは、現地でテロリスト共の慰み者か売り物にされる前に、さっさとロンドンに帰ることだ。友情や正義感はほかの場所で発揮しろ。少なくともISISには、砂漠の王子様はもちろん、月影の騎士様やタキシード仮面様やココやナッツやコッペ様のような、少女たちの浪漫主義を満たしてくれるようなまともな男はいないと思うぞ。多分。
ロンドンにも、そんないい男はたいしていないんだろうけど、それはそれ。
ロンドン(CNN) 英国の警察は20日、ロンドンの自宅を出たまま行方不明となり、シリアに向かったと見られる3人の10代の少女の発見に協力するよう呼びかけた。
警察によると、3人のうち2人は15歳で1人は16歳だという。少女らは、17日の便でトルコ・イスタンブールに向かった後、行方不明となっている。
警察が公開した写真には、ロンドン・ガトウィック空港で旅行かばんを持った3人の少女がいっしょに歩いている姿が写っている。3人はロンドン東部の同じ学校に通う親友同士だという。
ロンドン警視庁テロ対策指令部のリチャード・ウォルトン氏は「われわれは、この3人の少女の安否を大変心配している。情報を持っている人はすぐに警察に連絡してほしい。少女らを無事に家族の元に届けることがわれわれの最優先事項だ」と述べた。
10代の少女がシリアに向かおうとしたのは、今回が初めてではない。
昨年10月、米コロラド州に住む3人の10代の少女が、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に参加するためにシリアに向かう途中、ドイツのフランクフルト国際空港で発見され、保護された。
また昨年4月には、同じく米コロラド州に住む19歳の少女が、デンバー国際空港からトルコとシリアの国境付近にあるISISのキャンプに向かおうとしていたところを逮捕された。少女は、ネット上で知り合ったISISのメンバーと結婚するつもりだった。
(2月21日 CNN)
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