ロシアvsウクライナ 2015年戦役スタートな件について

 ウクライナのEU加盟を全ての関係者が認めるにあたっての、現実的な落としどころとしては、昨年10月中旬のロシア・ウクライナ首脳会談での、両国の合意事項及び合意当時の状況の追認がベースとなるだろう。すなわち、

  • ウクライナはクリミア半島のロシア帰属を認める
  • ウクライナは同国東部の親ロシア派支配地域に「特別な地位」を認める
  • ロシアはウクライナへのガス供給を継続する

 つまりは、エネルギーでロシアから兵糧攻めされながらのウクライナの自発的東西分割、クリミア半島だけでなくハリコフやドネツィクといった東部地域の正式なロシア編入が前提となるわけだが、それをウクライナ国民が認めるか。それだけで終わらせることを、ロシア上層部が認めるか。

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「ムリだなー」「ムリだねー」

 数年先ならともかく、今はムリだ。そして、ポロシェンコもプーチンも、その今、勝負するしかない状況に追い込まれている。

 キエフ以外のウクライナ国内の大都市圏(例:クラナダ)は、今年「底」を迎えるロシア経済の行く末を見極めようと親ロシアの動きを弱めている。ポロシェンコが勝負を仕掛けるとしたら今年、2015年しかない。一方、経済的に防戦一方になるしかない2015年のロシアとしては、国内の不満の目を国外に向けさせ、世論の支持を呼び込む一層の戦果を獲得するためにも、ウクライナの挑戦に対して、昔ながらの「硝煙の臭いがする国威発揚イベント」を開催するしかない。

 遠からず、両国は再び戦火を交える。両国首脳が置かれた切迫的状況が、その後押しをする。ポロシェンコの今回の「我が国は正式にEUに与する」演説で、それは決まった。ロシア・ウクライナ2015年戦役、近日スタートだ。

 3ヶ月前と比べて、ロシアが劣勢になったからこそ、戦争の危険度が上昇しているにも関わらずの、ウクライナからの「宣戦布告」。悪手だな。今年の戦役で最初の砲火の応酬が交わされるのはいつだろう?。個人的には、ロシアで対ドイツ戦勝70周年記念行事が催される5月9日直後と見るが、さて。

ウクライナ EU加盟協力呼びかけ

ウクライナのポロシェンコ大統領は新年のメッセージを発表し、去年はウクライナにとって第2次世界大戦以降、最も難しい年だったと振り返り、ことしはEU=ヨーロッパ連合への加盟を目指す改革が始まる年になると述べ、国民に協力を呼びかけました。

ウクライナでは去年、ロシア寄りの政権に代わって欧米寄りの政権が誕生したあと、南部のクリミアがロシアによって一方的に編入されたほか、東部では政府軍と親ロシア派の戦闘によって、これまでに4700人以上が死亡しています。

ポロシェンコ大統領は1日、国民に向けた新年のビデオメッセージを発表し、「冷酷な敵がわれわれの生命や領土、自由や独立を脅かし続け、1945年以降、ウクライナにとってもっとも難しい年になった」と述べて、1年を振り返りました。

そして、戦闘などで命を落とした兵士や市民に哀悼の意をささげたうえで、「われわれは国をかけたこの戦争に必ず勝つ。厳しい状況によって国は強くなり、今は固く結束している」と強調しました。そのうえで、新しい年について「EU加盟への道を開く、重要な改革が始まる年になる」と述べ、悲願としているEU加盟に向けて、国民に協力を呼びかけました。

ポロシェンコ大統領は、今月15日にロシアやドイツ、それにフランスの首脳と、東部の状況を巡って協議することにしていますが、長引く混乱で落ち込む経済や国の安定を取り戻せるかが、引き続き大きな課題となります。

(1月1日 NHK)

 ここで「【スクフェス×音MAD】危険なタッチボイス」を紹介。


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やばい。これはやばい。

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