【大欧亜共栄圏】ロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アルメニアによる「ユーラシア経済同盟」発足【と称するにはちとショボい】

 半年前ならともかく、ここ最近の原油安といい、直前のルーブル暴落といい、キューバの米国との関係緩和開始といい、ベラルーシやカザフスタンのウクライナ≒EU接近といい、始まる前から色々と骨抜きにされていた「ユーラシア経済同盟」。やっぱ、この手の「経済戦争」では、旧ソ連より欧米側に一日の長ありか。

 それはそれとして、「ユーラシア経済同盟」というネーミング自体はいいねえ。いかにも近未来小説に出てきそうな呼称で、おいらは大好きよ。

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 …あれ?

「ユーラシア経済同盟」発足 欧米に対抗

欧米に対抗するためロシアが旧ソビエトの3か国と経済を再統合する「ユーラシア経済同盟」が1日発足し、原油価格の下落でロシア経済が悪化する見通しのなか、加盟国が足並みをそろえて協力関係を築けるかどうかは不透明な情勢です。

「ユーラシア経済同盟」は、人やモノ、それに資本などの移動の自由を保障し、エネルギーや農業などの分野で共通の政策を行うため、ロシアが旧ソビエトのベラルーシとカザフスタン、それにアルメニアと経済を再統合するもので、去年末までに各国が条約を批准し、1日発足しました。

ロシアのプーチン大統領は、「同盟によって域内人口が1億7000万の巨大市場になり、世界の天然ガスの埋蔵量の20%、原油の15%を保有する」と述べ、意義を強調しています。

この経済同盟はEU=ヨーロッパ連合やアメリカに対抗するためロシア主導で進められてきましたが、ロシアとしては、これを基盤に政治的な関係強化も図るねらいがあるものとみられます。

しかし、カザフスタンのナザルバーエフ大統領は「各国の主権が損なわれることはない」と繰り返し主張し、ロシアをけん制するなど思惑の違いも出ているとみられます。

さらに、ロシアの主な輸出品である原油の価格の下落でロシア経済が悪化する見通しのなか、加盟国が足並みをそろえて協力関係を築けるかどうかは不透明な情勢です。

(1月1日 NHK)

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