コンテンツ信託を専業とするジャパン・デジタル・コンテンツ信託の決算が冴えない。25日発表された連結本決算は、売上高は前年同期比で23.0%増の15億2600万円ではあったが、期初予想を大きく下回った。また、営業利益は6億1500万円の赤字、経常利益は7億1600万円の赤字となり、赤字決算を脱出出来なかった。
こうした不振理由は主に2点あり、昨年より始まったコンテンツ信託スキームの開始が大きく遅れたことと、これまで連結決算には組み込まれていなかった出資済みの匿名組合の損失と評価損を取り込んだためである。
同社の苦戦は新市場開拓者特有の困難さであるといえるだろう。とりわけ、当初計画の信託関連スキームの遅れなどにそうした点が見て取ることが出来る。
こうした経験から同社は、今期について信託の組成に関して保守的に予測している。また、前期の経験も蓄えられることを考えると、前期に見られたような業績の大幅修正が発生する確率は少ないと考えられる。
また、同社は、大型ファンドであったシネカノンファンドの設定がされたことから、4月末時点で受託財産が158億円まで積みあがったとしている。さらに、今期末までに470億円まで積み上げるとしている。(目標は570億円)ここまで受託信託財産が積み上がれば信託報酬が継続して入ってくるため、今後の業績は安定化に向かうだろう。
同社は19年3月期の連結業績を売上高22億6000万円、経常利益3億1300万円、当期純利益を3億1300万円と予想している。
(アニメ!アニメ!ニュース)
短期的には信託報酬に依存した低位安定でしょうか>JDCT。もっとも、それすら投資の回収失敗が続けば累卵の危うきって程度の奴ですが。
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