得票数:47,081票vs45,299票。得票率に直して2%差と言う接戦を制したのは、この時やかの時の予想を覆した「小泉チルドレンからのデューダ」福田・前衆院議員。ちょっちビックリ。
一方、現職の強みを活かせず惜敗した井原陣営。「なんでかなー?」と調べてみたら、過去3回と比べて今回の選挙戦、市長周辺の支援というかナントカ市民がテンパリすぎて、普通の市民が引きまくっていた…らしい。そういうのを耳にして、何となく結果背景を納得しちゃう自分が、何かイヤン(^^;。結果自身はウェルカムなんですけどね。つか、投票率がこんだけ上がって革新陣営が負けるなんてどんだけ~(ニガワラ)。
さて、この度お国の兵糧攻めに屈してしまった岩国市。現実路線への転向といえば聞こえは良いけど、これまでの反動もあって相当「ヒモ属性」な市政に陥りそうな悪寒。山口2区補選の結果次第では「ねじれ」も加わるし、当面地元政財界は洗濯機の中の洗物状態だろうなあ。それでも全ては「生きていればこそ!」。変に粋がって夕張市みたいになっちゃ本末転倒なんだしさ。
前市長の辞職に伴い、米空母艦載機の岩国基地移転が争点となった山口県岩国市の出直し市長選が10日投開票され、移転容認派の市議らが擁立した新人で前自民党衆院議員の福田良彦氏(37)=無所属=が、移転反対を掲げた前市長の井原勝介氏(57)=同=を破り初当選した。岩国市は移転計画受け入れに向けて大きく方針転換し、政府との交渉が加速されそうだ。投票率は76・26%と前回の65・09%を大幅に上回った。
福田氏は「米軍再編には協力するが、市民の安全確保が急務」との立場で、防音対策や地域振興策について国との協議に入る方針。国も前向きに応じる構えで、凍結していた新市庁舎建設補助金や在日米軍特別措置法に基づく再編交付金の支給についても検討に入る。
また、自民、公明両党が水面下で支援した福田氏が当選したことは、福田康夫首相就任後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(4月27日投開票)の行方にも影響を与えそうだ。
福田氏は、騒音問題などによる住民感情に配慮し、選挙戦では「移転容認」の姿勢を前面に出さず、危機的な市の財政状況や地元経済の振興をアピール。移転問題は課題解決の方策と位置づけ、「現実的対応を」と説いた。1月に当選した橋下徹大阪府知事からビデオによる応援を受けるなど若者にも浸透し、告示後は地元の商工団体を中心に陣営を引き締めた。
井原氏は、移転問題を最大の争点と位置づけ、補助金を凍結した政府の姿勢を批判。「国対地方」の構図を打ち出し、平成18年3月の住民投票や翌4月の前回市長選で支援を受けた移転反対派の結集に力を入れたが、市民の支持をつかみきれなかった。
(2月10日 産経新聞)
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