走行中に分離か 東北新幹線で連結車両が分割した状態で停車 東京―新青森間で運転見合わせ

315km/hで走行中、突然連結器が外れたのに、車両は「スーッ」と静かに止まったそうな。日本の鉄道業界の安全技術も捨てたものではないな。

「音もなく、すーっと止まった」 車両分離の東北新幹線、乗客は…(2024/9/19 朝日新聞)

 19日朝、宮城県内を走行中、列車が分離した状態になった東北新幹線古川―仙台間を走行中の東京行き「はやぶさ・こまち6号」は、昼ごろまで停止した現場の線路上にとどまった。車内では当初異常に気づかなかった人もおり、目立った混乱はなかったという。

 車両が分離した現場の周辺は、宮城県大崎市の田んぼが広がるエリア。地上から見ると、線路上で、はやぶさとこまち両方の車両が午前11時すぎまで停車しているのが確認できた。

 はやぶさがとどまる線路の下の道路付近には、作業員が集まっていた。分離したはやぶさとこまちの間からは、対向を走っていたやまびこ51号が停車しているのも見えた。11時40分前にはやぶさが仙台駅方面に向かって動き始め、残る2車両も正午過ぎ、予定していた方向に向かった。

 分離した新幹線の車両内にいた20代男性は、朝日新聞の取材に「音もなく止まり、駅に停車しただけだと思った。周りの乗客も驚く様子はなかったが、予定が狂い、残念です」。

 盛岡市の国家公務員松村秀男さん(56)も「音もなく、すーっと止まり、何でだろうと思った。アナウンスで知り、車内は少し騒然となった。仕事の電話をかけている人は多かったようだ。午前9時の会議に間に合わなかったが、仕方がない」と話した。

 一方、仙台駅は新幹線のダイヤの乱れで、利用客でごった返した。宮城県多賀城市の甲山美紅さん(40)は午前9時40分発の列車で子どもと函館に向かう予定だった。「人でいっぱいで、まさかと思った。予定は崩れちゃうけど、今日中に向こうに行ければ」と話していた。(岸めぐみ、阿部育子、吉村美耶)

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