「トロピカル~ジュ!プリキュア」第44話「魔女の一番大事なこと」感想 ~ 「再会」

「そのように生まれてしまった」破壊の魔女は、「自分の意志で」あとまわしの魔女様@CV五十嵐麗女史になった。その引き金となったのは「伝説のプリキュア」キュアオアシスことアウネーテ嬢@CV中原麻衣女史との出会い。

アウネーテ嬢と真の友達になりたいが故に、逆に破壊の魔女という自分の定めに縛られ続け、数百年の「あとまわし」を続けた結果、何を後回しにしてきたかを忘れてしまった魔女様。これを自分の好意を拒絶される恐れの深さ故と見るか、時の流れとはそれだけ残酷なのだと見るか。その正体を本作スタッフは明らかにしない。

一方でキュアサマー@CVファイルーズあい女史は、魔女様の凝り固まった懊悩、数百年の呪いを「あなたが後回しにしてきたのは破壊ではなく、アウネーテ嬢という人間の少女と仲良くなること」「それはあなたが勇気が持てなくてできなかったこと」と喝破する。

多分、それが魔女様を縛っていた呪いの正体の暴き方としては正解。「今一番大事なことをする」というトロプリのテーマ的に正解。少なくとも、おとぎ話としては正しい。幼女先輩をはじめとする小さなお友達に「トロプリとはこういうおとぎ話でした」と受け入れてもらうには、主人公にこのように語らせるのが多分最適解。魔女様ガチ勢故に狂気の淵に足を踏み入れたバトラーさん@CV小松史法氏の描写然り、個人的な感情に沿って行動したエルダたん@CV高垣彩陽女史以下3幹部の表情然り。キュアオアシスの残留思念(仮)が魔女様と再会し彼女の想いを受け止めることで、魔女様が救われる展開然り。



「あとまわしの魔女」陣営とプリキュアとの戦いは事実上今回で終わった。終わらせるべきだろう。本作をおとぎ話とすることで「語るべきを語らなかった」領域について、今から改めて描写する時間はもう無い。

残るテーマは、「等身大の少女たちの成長ストーリー」としての「トロピカル~ジュ!プリキュア」の大団円(トロフェス)と、トロピカる部解散後の夏海まなつ嬢とローラ@CV日高里菜女史の再会がどのように描かれているかの二点に絞られた。期して待ちたい。

ちなみに、アウネーテとは戯曲「アウネーテと人魚」のヒロイン名。アウネーテが魔女様に贈った赤いアネモネの花言葉は「あなたを愛する」。流石本作スタッフ、芸が細かい。

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