【維新31共産17】「自公266立民133/465」2021衆院選最終予想な件について【国民7れいわ1】

「自公278立民128/465」2021衆院選公示日直前予想な件について(2021/10/16)

【維新28共産18】「自公272立民128/465」2021衆院選中盤予想な件について【国民8れいわ2】(2021/10/23)

【維新30共産17】「自公268立民131/465」2021衆院選終盤予想な件について【国民7れいわ2】(2021/10/28)

以上を踏まえて導き出した最終予想は以下の通りです。

政党名 選挙区予想 比例予想 合計
自民党 165 70 235
公明党 9 22 31
立憲民主党 86 47 133
日本維新の会 13 18 31
共産党 1 16 17
国民民主党 5 2 7
れいわ新選組 0 1 1
社民党 1 0 1
諸派・無所属 9 0 9
合計 289 176 465

簡単にまとめると「自民:埼玉など一部地域で盛り返すも、北海道や東京などで静岡ショックによる雪崩発生。大阪は維新の攻勢の前に戦線崩壊」「公明:なんとか現状維持+αは叶いそう」「立民:小選挙区は伸びるが比例はそれほど伸びず」「維新:独り勝ち」こんな感じですかね。自公(266議席)で安定多数(244議席)は獲れますが、自民単独で過半数(233議席)、自公で絶対安定多数(261議席)を獲るのはギリギリのところかも知れません。続いて、今回の修正の背景と概要をブロック別にまとめてみました。

  • 北海道ブロック

10/17
●小選挙区・定数12:自民5、公明1、立民6
●比例区・定数8:自民3、公明1、立民3、共産1

10/30
●小選挙区・定数12:自民3、公明1、立民8
●比例区・定数8:自民3、公明1、立民3、共産1

小選挙区で自民の戦線が半壊。何処の余波とは言わんけど。誰のせいとは言わんけど。立民は、公示前から当選圏内にあった1区の道下大樹、2区の松木謙公、3区の荒井優、8区の逢坂誠二、9区の山岡達丸、11区の石川香織に加えて、4区の大築紅葉、6区の西川将人が自民候補に競り勝つ。自公が獲れるのは5区の和田義明、7区の伊東良孝、10区の稲津久、12区の武部新のみ。比例区は五分五分なのが唯一の救いか。

  • 東北ブロック(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)

10/17
●小選挙区・定数23:自民14、立民9
●比例区・定数13:自民6、公明1-2、立民4-5、共産1、国民0-1

10/30
●小選挙区・定数23:自民14、立民9
●比例区・定数13:自民6、公明2、立民4、共産1

小選挙区は、秋田1区の冨樫博之@自民と寺田学@立民、秋田2区の元法相・金田勝年@自民と緑川貴士@立民のバトルが苛烈さを増している以外、公示前予想と変わらず。青森・山形は自民総取り。岩手・宮城・福島は立民がやや有利。比例は1週間前と状況変わらず。

  • 北関東ブロック(茨城・栃木・群馬・埼玉)

10/17
●小選挙区・定数32:自民23、立民9
●比例区・定数19:自民8-9、公明2、立民5-6、共産2、国民1

10/30
●小選挙区・定数32:自民24、立民7、無所属1
●比例区・定数19:自民8、公明3、立民5、維新2、共産1

小選挙区は、群馬を自民総取り。栃木も2区の福田昭夫@立民以外、自民総取り。埼玉は自民がやや押し返し、15区中9区(1・2・4・8・9・11・13・14・15区)を確保、3区と10区で激戦中。一方、茨城では野党陣営が攻勢。1区を元民進党の福島伸享@無所属が獲り、6・7区で自民・立民候補が接戦。中村喜四郎@立民が苦戦中とは世も変わった。比例は公明が3議席目、維新が2議席目を確保へ。「維新の比例勢力じわりと伸長」は終盤戦になっても止まらず。

  • 南関東ブロック(千葉・神奈川・山梨)

10/17
●小選挙区・定数33:自民21、立民12
●比例区・定数22:自民7-8、公明2、立民7-8、維新1、共産3、国民1

10/30
●小選挙区・定数33:自民19、立民14
●比例区・定数22:自民8、公明2、立民7、維新2、共産3

千葉の立民は13区中、1区の田嶋要、4区の野田佳彦、8区の本庄知史、9区の奥野総一郎、13区の宮川伸の計5名が当選圏内。全体的に野党陣営の攻勢が強まっており、8区の元五輪相の桜田義孝@自民は落選確実。10区の元経産相の林幹雄@自民は危険水域。激戦続く神奈川はやや自民が持ち直す。それでも、18区中7区(1・4・6・8・9・12・16区)を立民が獲り、5区の坂井学@自民と山崎誠@立民は最後まで接戦の模様。山梨は従来予想と変わらず1区を中島克仁@立民、2区を堀内詔子@自民が獲る。比例はれいわが脱落、立民が7議席目GETの見込み。

  • 東京ブロック

10/17
●小選挙区・定数25:自民13、公明1、立民10、無所属1
●比例区・定数17:自民6、公明2、立民5、維新1、共産2、れいわ1

10/30
●小選挙区・定数25:自民12、公明1、立民11、無所属1
●比例区・定数17:自民7、公明2、立民4、維新1、共産2、れいわ1

最終盤まで激戦が続く東京。自公は現時点で計11区(2・4・11・13・14・16・17・20・23・24・25区)、立民は計10区(1・3・6・7・8・9・10・18・19・21区)を確保。若宮健嗣@自民と手塚仁雄@立民の5区、伊藤達也@自民と山花郁夫@立民の22区が激戦中。自民の有名どころでは3区の石原宏高、6区の越智隆雄、8区の石原伸晃、9区の安藤高夫、18区の長島昭久が落選危機。公明の1議席は12区の岡本三成。無所属の1議席は15区の柿沢未途。比例は自民が最後の1議席を競り勝つ。れいわはここで1議席を確保。

  • 北陸信越ブロック(新潟・富山・石川・福井・長野)

10/17
●小選挙区・定数19:自民13、立民6
●比例区・定数11:自民5、公明1、立民4、共産1

10/30
●小選挙区・定数19:自民10、立民8、無所属1
●比例区・定数11:自民5、公明1、立民4、共産1

富山・福井は自民が総取り。新潟に変化。現状で自民が獲れているのは2区のみ。1・3・4区を立民が獲り、5区を米山隆一@無所属が獲る。6区は高鳥修一@自民と梅谷守@立民が互角の勝負。このブロック、新潟以外で立民が勝てるのは、石川3区の近藤和也、長野1区の篠原孝、長野2区の下条みつ、そして長野3区の神津健@立民。長野5区の宮下一郎@自民と曽我逸郎@立民は横一線。比例は、公示前予想と変化なし。

  • 東海ブロック(岐阜・静岡・愛知・三重)

10/17
●小選挙区・定数32:自民18、立民12、国民1、無所属1
●比例区・定数21:自民7-8、公明2、立民7-8、維新2、共産1、国民1

10/30
●小選挙区・定数32:自民19、立民11、国民1、無所属1
●比例区・定数21:自民9、公明2、立民6、維新2、共産2

岐阜は自民総取り。静岡は、1・2・4・7・8区を自民が獲り、3区を小山展弘@立民が、5区を細野豪志@無所属隠れ自民が、6区を渡辺周@立民が獲る。つまり、3区の宮沢博行@自民と5区の吉川赳は落選確実。この二人はもう色々とアキラメロン。愛知は自民が若干押し返し。15区中7区(1・6・7・10・11・14・15区)を自民が、2区を古川元久@国民が獲り、残り7区を立民が獲る見込み。三重は1・4区を自民、2・3区を立民が獲る。比例区は1週間前と同じ。立民、小選挙区での躍進と比べて比例の予想得票数が伸びず。これは全国的な傾向ですが、東海はそれが顕著に表れたブロックと言えるでしょう。

  • 近畿ブロック(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)

10/17
●小選挙区・定数47:自民23-26、公明6、立民5、維新7-10、国民2、無所属1
●比例区・定数28:自民7-8、公明3、立民4、維新10-11、共産3、国民0-1

10/30
●小選挙区・定数47:自民21、公明6、立民4、維新13、国民2、無所属1
●比例区・定数28:自民8、公明3、立民4、維新9、共産3、国民1

滋賀・京都・兵庫・奈良・和歌山の小選挙区は公示前予想から変化なし。大阪の自民、戦線崩壊。維新が19区中12区(1・4・7・8・9・11・12・14・15・17・18・19区)を確保。公明は3・5・6・16区を獲るものの、自民は13区の宗清皇一だけが当確圏。2区の左藤章や7区の渡嘉敷奈緒美は維新に押され防戦一方。このままでは両者とも討ち死に。立民も10区の辻元清美は生き残りますが、11区の平野博文は落選確実。つくづく維新つえー。一方、比例は、大阪以外の維新が少々力不足。獲得議席を2桁に乗せるのはちょっと無理。

  • 中国ブロック(鳥取・島根・岡山・広島・山口)

10/17
●小選挙区・定数20:自民18、公明1、立民1
●比例区・定数11:自民5、公明2、立民2、維新1、共産0-1、国民0-1

10/30
●小選挙区・定数20:自民18、公明1、立民1
●比例区・定数11:自民5、公明2、立民2、維新1、共産1

小選挙区は公示前予想と同じ。鳥取・島根・岡山・山口は自民総取り。広島3区の斉藤鉄夫@公明はライアン真由美@立民に競り勝ち。立民の1議席は広島6区の佐藤公治。比例は国民とのラスト1枠勝負に勝利した共産が1議席を確保で1週間前と変わらず。

  • 四国ブロック(徳島・香川・愛媛・高知)

10/17
●小選挙区・定数11:自民8、立民2、国民1
●比例区・定数6:自民3、公明1、立民2

10/30
●小選挙区・定数11:自民8、立民2、国民1
●比例区・定数6:自民3、公明1、立民2

議席を獲る野党候補は、香川1区の小川淳也@立民、香川2区の玉木雄一郎@国民、愛媛3区の白石洋一@立民。つまり、香川1区の平井卓也@自民は落選決定。高知は自民総取り。波乱が起きるとすれば徳島2区。後藤田正純@自民、地元にヘイト溜め過ぎ。比例の方は波乱なし。日頃の瀬戸内海のように。

  • 九州ブロック(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)

10/17
●小選挙区・定数35:自民22、立民8、共産1、国民1、社民1、無所属2
●比例区・定数20:自民8、公明3、立民5、維新1、共産2、国民1

10/30
●小選挙区・定数35:自民17、立民11、共産1、国民1、社民1、無所属4
●比例区・定数20:自民8、公明3、立民6、維新1、共産1、国民1

終盤戦になっても与党の内ゲバが激しい九州。福岡は2区の稲富修二@立民、5区の堤かなめ@立民、9区の緒方林太郎@無所属、10区の城井崇@立民が野党側当選者。つまり元環境相の5区の原田義昭@自民、元防衛政務次官の9区の三原朝彦は落選濃厚。佐賀は原口一博と大串博志の両立民が総取りで公示前予想と変わらず。長崎は2・3区を自民が獲るが、1区はともかく4区を末次精一@立民に獲られるのは地元自民の責任問題。大分は1区を吉良州司@無所属が、3区を岩屋毅@自民が獲り、2区を自立候補が血みどろの激戦中。宮崎は、武井俊輔@自民の失態のケツを拭くために出てきた脇谷典子@無所属ハッキリ自民の隙をついて、渡辺創@立民が漁夫の利。熊本は、2区で「古賀誠の子分」西野太亮@無所属隠れ自民が野田毅@自民に引導を渡すという珍妙な内ゲバ勝利確定の模様。鹿児島は、1区の川内博史に加えて3区の野間健の立命2候補が有利。2区に至っては「あの前知事」三反園訓@無所属に金子万寿夫@自民がリードを許しているなど、地元の保守陣営!弾幕薄いぞ!何やってんの!。沖縄は、4区で現職の復興相の西銘恒三郎@自民と金城徹@立民が横一線。奇跡は起こるか。比例は立民が共産から1議席返してもらう展開で1週間前と変わらず。

さて、明日の投開票結果はどうなりますことやら。

自民、単独過半数なるか 減少幅が焦点に 衆院選、31日投開票

 第49回衆院選は31日、投開票される。発足まもない岸田政権に加え、安倍、菅両政権に対する審判となる。毎日新聞の情勢取材では、与党で衆院定数(465議席)の過半数を維持する公算が大きいものの、与野党が接戦となっている選挙区が多く、自民党は公示前から議席を減らす可能性が高い。結果は岸田文雄首相(自民党総裁)の選挙後の政権運営に影響を与える。

 立候補者は小選挙区857人、比例代表194人(重複立候補を除く)の計1051人で、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。11月1日未明までに大勢が判明する見通しだ。

 首相は、政権維持に必要な「自公両党で過半数(233議席)」を勝敗ラインに掲げている。公示前勢力は自民276議席、公明29議席の計305議席だった。毎日新聞の取材では、目標達成が視野に入っている。

 注目されるのは、自民党が2012年の衆院選以降維持してきた、同党単独の過半数を確保できるかどうかだ。自民党が230議席前後の場合、公明党の議席数を加えても、国会の常任委員会の委員長ポストを独占したうえで過半数を握る「絶対安定多数」(261議席)の確保が微妙になる。

 与野党は、全国の接戦区のてこ入れに躍起だ。首相は29日、鹿児島、宮崎、千葉の3県を遊説して支持拡大を訴えた。30日は東京・大井町で「最後の訴え」に臨む。公明党の山口那津男代表は29日は東京都内を回った。

 立憲民主と共産、国民民主、れいわ新選組、社民の野党5党は213小選挙区で候補者を一本化し、与党に対抗している。立憲の枝野幸男代表は29日、北海道や東京都で政権交代を訴えた。他の4党も、それぞれの重点区で票の掘り起こしを図った。

 他党から距離を置く日本維新の会は公示前勢力の11議席から大幅な上積みを狙う。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」も議席確保を図る。【小山由宇】

(2021/10/30 毎日新聞)

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