26日、コインチェックで取引される仮想通貨の「ネム」が5億ネム(約600億円)超、不正出金されたとの個人投資家による記事が掲載された。
「Coincheck」は仮想通貨取引所としては大手だけど、仮想通貨交換業者の登録はまだだからなあ。投資家からの預かり資産を不正取引で盗まれたら補償するといった、良心的な体制ができているとは思えんのよね。そもそも、5億NEMをいきなりゴッソリだろ?資産口座の分割管理などの基本的なリスク回避施策、マルチシグといったセキュリティシステムの構築をまともにやっていたとは思えんのよね。
今はまだ取引停止直後のドタバタだから、騒ぎもかわいいレベル。でも、この先、NEM以外の仮想通貨の損失が明らかになったり、その損失を防げなかった仮想通貨取引所としてのセキュリティの甘さが表沙汰になるにつれ、Coincheck社への風当たりは強くなるだろうね。
「今日は篠崎洋一郎社長@はれのひが世間の耳目を集めていたから、だいぶ助かったと思うけど、明日からはそうはいかないぞ♪と」
あれはあれで、観ておいて損のない会見だったけどね>「はれのひ」。「頭は下げる、主張は詐欺を働くつもりは無かった、預かった振り袖を返すつもりはあるの一点張りな篠崎社長の会見」「会見を乗り切った瞬間から、同社長は破産者として債権者と内々の交渉に移行」「破産者側で実務を行うのは、交渉のプロにして、依頼人の利益が第一の弁護士たち」。悪党のマニュアル通りな三文芝居だった。
ちなみに、これらの主張や仕掛けを被害者が受け入れてしまうと、篠崎社長を詐欺罪で告発することは非常に難しくなると考えた方がいい。今日の篠崎社長は、「騙すつもりは無かった」「隠れたり逃げたりするつもりは無かった」「ギリギリまで事業は続けられると考えていた」「品物は返そうと考えている」等々、「我に犯意や悪意無し」の一点張りだったから。
これは計画倒産する奴が使うオーソドックスな論法。だから、被害者サイドは絶対呑んじゃダメだよ。傍目から見るに相当難しいと思うけど。多分、Coincheck社の連中も遠からず篠崎洋一郎やその代理人弁護士と同じようなことを言い出すだろうが、カネを預けていた投資家は絶対呑んじゃダメだよ。呑んだらそこで交渉終了だよ。外部のハッカーないし内部の詐欺犯との勝負は既に終了しているけど。
国内仮想通貨取引所を運営する「コインチェック」が26日、同社が取り扱う仮想通貨の出金を一時停止した。同日、ネット上にコインチェックから約600億円相当の仮想通貨が不正出金されたとの記事が掲載され、顧客からの入出金や問い合わせが殺到したためとみられる。金融庁も事態把握に乗り出した。
26日、コインチェックで取引される仮想通貨の「ネム」が5億ネム(約600億円)超、不正出金されたとの個人投資家による記事が掲載された。前後して、コインチェックは一時、ネムに加えてビットコインなど他の仮想通貨と、日本円も出金を止めるとの告知をホームページに掲載した。売買もビットコイン以外の仮想通貨は一時停止した。
コインチェックは国内大手の仮想通貨取引所で、ホームページによるとビットコインなど13種類の仮想通貨を扱っている。タレントを起用したテレビCMも放送している。
コインチェックは、ホームページに「迷惑と心配をかけて申し訳ない。原因や詳細など、判明次第早急にお知らせする」とのコメントを出した。不正出金の有無などについては明らかにしていない。
仮想通貨を巡っては、代表格のビットコインの相場が2017年12月に一時1ビットコイン(BTC)=200万円を突破し、年初の20倍近くまで急騰。年明け後は一時急落し、26日は120万円程度で推移していたが、トラブルが相場に影響を及ぼす可能性がある。【岡大介】。
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