米海軍・海上自衛隊共同訓練へのインド海軍「参戦」が意味するものは

 インドの裏にロシア在り。インドと中国は不倶戴天の仇敵。そのインドの海軍が、朝鮮半島有事のカウントダウンが始まっている今この時に、日本海での日米共同軍事訓練に初めて参加した。彼らのこの行動が意味するものは何か。

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「一つ、ロシアは、米朝開戦に際して、インドの米国側での参戦に反対していない」

「一つ、ロシアは、米朝開戦に際して、中国と足並みを揃える状況にない」

 近日中に西太平洋で開始される「ロナルド・レーガン」と「セオドア・ルーズベルト」そして「ニミッツ」の3空母とそれらを旗艦とする第5・9・11空母打撃群による大規模合同演習、その後方でこっそり展開しようとしている英国・オーストラリア海軍。

 これらの動きと、今回日米演習に参加したインドの後ろにいるロシアの思惑を併せてみると、米朝開戦となった場合、日米印英豪の5カ国艦隊が日本海周辺に戦闘展開する直前、ロシア軍が北朝鮮国境を突破する可能性を否定できない。

朝鮮戦争2017の火蓋は露朝国境で切られる可能性な件について(2017/4/21)

 奇しくも、2017年11月は帝政ロシアが斃れたロシア革命からちょうど100年にあたり、ロシアでは同革命を再評価しようという動きが強まっている。「今皇帝」プーチンからすると、1世紀ぶりに皇帝打倒キャンペーンが本格化するのを防ぐためにも、一つ大きな成果を国内外にアピールしたいところだろう。

 周辺諸国の損得勘定が渦巻く中、向こう半月余りで朝鮮半島情勢はどう動くか。少なくとも、何も起こらないということは無いと私は考える。

日米印 日本海で初の共同訓練を実施

 アメリカ軍の空母が北朝鮮への警戒として日本海に展開する中、海上自衛隊とインド軍の艦艇が加わって共同訓練が行われました。この3か国の共同訓練が日本海で行われるのは初めてですが、海上自衛隊は特定の国を念頭に置いたものではないとしています。

 共同訓練を行ったのは、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」とアメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」、それにインド軍のフリゲート艦など合わせて5隻です。

 海上自衛隊によりますと、訓練は6日までの4日間、日本海で行われたということで、各国の艦艇が連携して対応できるよう、情報共有の態勢などを確認したということです。

 この3か国の共同訓練が日本海で行われるのは初めてで、今回は、アメリカ軍の空母「ロナルド・レーガン」が北朝鮮への警戒として先月17日から日本海に展開を続ける中で、海上自衛隊とインド軍の艦艇が合流した格好です。

 今回の訓練について、海上自衛隊トップの村川豊海上幕僚長は「特定の国を念頭に置いて訓練を行ったものではない。3か国の相互理解と信頼関係の促進を図る上で意義がある」と話しています。 

(11月7日 NHK)

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