近い将来、ドローンによるBtoC空輸サービスが本格化すると言われている。しかし、ドローンのどの位置にどれだけの重量の荷物を搭載するか、搭載した荷物をどういうタイミングや位置で降ろすか、降ろした後の「機体+残りの荷物」の重量バランスをどう調整して再上昇するか、荷物の有無によるドラッグインデックスの変化が機体のバランスにどんな影響をを与えるか、最低これらの技術的課題をクリアした運用ができないうちは、今回のような事故は増えこそすれ、減ることはないだろう。
そもそも今回の場合、どれだけの重量かは知らないが、大量のお菓子を高さ10mくらいから投下したんだよな。まさかと思うが、
主催者「お菓子は荷物じゃないから、空から落としても航空法は破ってないもん!」
というロジックで強行したんじゃなかろうな。飛行中のドローンから物件を直接投下することは、現状ご法度だぞ。
今回の業務を受託した人物曰く「国土交通省大阪航空局から事前に飛行許可を得ていた」とのことだが、どの程度まで正直に企画申請を出していたのか、それは現行法上、許容できる範囲の「やんちゃ」な内容だったのか、岐阜県警はキッチリ確認した方がいいぞ。少なくとも、後日、今日と同様の原因で落下したドローンのルーターが、不幸な誰かの頸動脈をぶった切る前に。
4日午後2時ごろ、岐阜県大垣市郭町2丁目の大垣公園で開催されていた「ロボフェスおおがき2017」(大垣観光協会主催)の会場で、上空から菓子をまいていた小型無人飛行機ドローン(直径約85センチ、高さ約55センチ、重さ約4キロ)が高さ約10メートルから落下し、地上にいた来場者に衝突。子ども4人を含む6人が額や背中、肩などにすり傷を負った。
大垣署などによると、6人は同県海津市の女性(48)と7歳、5歳の息子の家族と、同県瑞穂市の男性(39)と息子(10)、娘(7)の家族。
協会などによると、この日は午前と午後の計2回、未就学児に上空からドローンで菓子をまくイベントが開かれ、落下当時は会場に未就学児約100人を含む約600人が集まっていた。協会から委託を受けた同県各務原市の男性(37)がドローンを操縦し、国土交通省大阪航空局から事前に飛行許可を得ていた。午前の回ではトラブルはなかったという。県警が落下原因を調べている。
4歳の娘と参加していた大垣市内の40代男性は「位置を変えたと思ったらあっという間に斜めに落ちた。子どものイベントなので怖い」と話した。
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