ボーモントさんは今回達成した世界記録もいずれ破られると考えている。「私は身長が190センチ、体重は90キロだが、体重が75キロの『まっとう』なサイクリストならもっと短期間で走れると思う。まあ、そのうちわかるだろうね」と言いながらボーモントさんは続けた。「でも、最初に(80日間を切る記録を)達成したのは私だとずっと記憶してもらえる。エベレスト(Mount Everest)登頂に2番目に成功した人物は誰も覚えていないけどね」
確かに、「万人に認知されたマイルストーンに紐付けられた記録を残した人」って、忘れられないよね。
その意味でボーモントさんは、「自転車による記録作り」の挑戦家、「記録による自分のブランド確立」の演出家、その双方で一流と言える。「自転車による初の79日間世界一周」。なかなか示唆に富む偉業だな。
【9月19日 AFP】英国人男性が自転車に乗って79日間で世界を一周し、世界記録を達成した。空想科学小説「八十日間世界一周(Around the World in 80 Days)」の主人公、フィリアス・フォッグ(Phileas Fogg)より1日短い期間で世界一周を果たした。
自転車での世界一周記録を達成したのは英スコットランド(Scotland)出身のマーク・ボーモント(Mark Beaumont)さん(34)。18日に仏パリ(Paris)でゴールを切った際の記録は78日と14時間14分。これまでの記録123日を大きく更新した。
ゴールでは、ギネス世界記録(Guinness World Records)の認定員が2つの世界記録――自転車による世界一周と1か月の自転車走行距離――の額入り認定証を、まだ自転車に乗ったままのボーモントさんに手渡した。
1873年に発行された仏作家ジュール・ベルヌ(Jules Verne)の小説「八十日間世界一周」の主人公フォッグは鉄道、船、気球を使って80日で世界を一周した。ボーモントさんも大西洋(Atlantic Ocean)と太平洋(Pacific Ocean)は航空機で横断したが、残りの行程はすべて自らの筋力で自転車を走行しきった。
全走行距離2万9000キロメートルのうち、ボーモントさんは76日間、毎日午前3時半に起き、16時間自転車をこいだ。残り3日間は航空機で移動した日数となる。
ボーモントさんがパリをスタートしたのは7月2日。欧州、ロシア、モンゴルを走り抜け中国の北京(Beijing)に到達。そこからオーストラリア西部のパース(Perth)までは飛行機で移動し、オーストラリアとニュージーランドを自転車で横断。そこから再び空路で北米アラスカ(Alaska)のアンカレジ(Anchorage)へ渡り北米大陸を走行し、カナダ東部ハリファクス(Halifax)から飛行機でポルトガルのリスボン(Lisbon)に渡った。
ボーモントさんは2008年にも単独での自転車世界一周195日という世界記録を達成しているが、この記録は2年前、123日で世界を一周したニュージーランド人のアンドルー・ニコルソン(Andrew Nicholson)さんに破られていた。
ボーモントさんは今回達成した世界記録もいずれ破られると考えている。「私は身長が190センチ、体重は90キロだが、体重が75キロの『まっとう』なサイクリストならもっと短期間で走れると思う。まあ、そのうちわかるだろうね」と言いながらボーモントさんは続けた。「でも、最初に(80日間を切る記録を)達成したのは私だとずっと記憶してもらえる。エベレスト(Mount Everest)登頂に2番目に成功した人物は誰も覚えていないけどね」 (c)AFP/Clare BYRNE, Fiachra GIBBONS
(9月19日 AFP-BB)
ここで「【MAD】しあわせごはん異世界食堂のうた【AniPAFE2017】」を紹介。
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