民進党、解散総選挙の「立ち合い」決定まで制限時間いっぱい ~ 前原誠司が採る選択肢は「分裂」か「解党」か「共産党との手切れ」か

 正式決定じゃないけど、9月末解散&10/22投開票の総選挙となれば、今一番不利な国政政党は民進党。今日、「党内右派」前原代表が明言したように、現在の執行部体制での共産党との選挙協力は、メリットよりデメリットの方が大きい。既に離党した者も含めて、党内に裏切り者や反共産党派の爆弾を抱えたままで、党内が一致団結して選挙戦なんてできるわけがない。

 かといって、「前原派と枝野派への分裂」や「やけっぱち解党」へ突っ走るとしても、今の民進党には、総選挙前に組織再編する時間が既にない。「国政選挙を戦うには組織整備が遅れている」という点では小池新党の方が民進党より不利だが、国政政党としてゼロスタートの同党に失うモノはない。栃木(渡辺喜美)-埼玉(鈴木義弘)-東京(若狭勝・長島昭久)-神奈川(後藤祐一・松沢成文・笠浩史)-静岡(細野豪志)といった現職の「所属候補議員」が集中している関東・東海地区に戦力を集中し、彼ら+αで2桁の議席を獲れれば御の字だ。

 新会派の立ち上げが遅れている件も、「飼犬」若狭勝の後に「ラスボス」小池百合子が出張って、他の飼犬たちに「キャン!」させるまでの台本通りと思えば、大した問題ではない。ボスの統率力が分かりやすい分、組織整備の遅れがあったとしても、マダム寿司にすり寄る輩はむしろ増えるだろう、崩壊する民進党から零れ落ちる議席の受け皿その1は自民党として、受け皿その2は小池新党になると考える。

 そもそもの話、前原誠司の政治スタンスからすると、現時点で「分裂」や「解党」ではなく「共産党との手切れ」だけで今度の総選挙を戦い、最小限の損害のまま次のステージに移る方が楽なんだよね。例えばこんな感じ。

  • 共産党との連携が解消されたため勢力が減少した、枝野幸男と党内左派を切り捨てる形で、分党
  • 然る後に、連合などの一部支持組織を通じて小池新党と連携
  • 西の維新、東の小池新党に続く第三の保守(≒自民党)補完勢力、「前原新党」としての存続を図る

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枝野幸男「悪魔め…」

前原誠司「悪魔で、いいよ」「悪魔らしいやり方で生き残らせてもらうから」

 というわけで、制限時間いっぱいの民進党、10月予定の総選挙には「共産党との手切れ」だけであたり、程々に負ける選択肢を採ると考える。そうならない方が個人的には面白いんだけど、多分、そうなるだろうな。

前原氏「連立組めぬ」共産との選挙協力に否定的

 民進党の前原代表は18日、衆院選での野党共闘について、「政権選択選挙で基本的な理念・政策が一致しないところと協力しても、勝った後に連立を組もうとはならない」と述べ、共産党との選挙協力に否定的な考えを示した。

 共産党を念頭に、「あちらも民進党と連立を組むつもりはない」とも語った。東京都内で記者団の取材に応じた。

 民進、共産、生活(現・自由)、社民の野党4党は昨年5月、衆院選での協力で合意。民進党内では保守系を中心に、安全保障や消費増税など基本政策が大きく異なる共産党との選挙協力に反発が強いが、地方レベルでは協力を深める動きも広がっている。前原氏は共闘見直しを掲げて代表選に勝利したが、「地域事情を考慮する」とも発言しており、一定程度の協力を容認する可能性もある。

 一方、自由、社民両党とは「選挙協力をしていきたい」と述べ、候補者の一本化を進める考えを示した。

(9月18日 読売新聞)

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