この手の「社会的評価や用途的制限が定まってない」テクノロジー系の成長業界では当然というか、ありうべき流れかな。
【機能が一番】アルデバランロボティクス製の多言語対応&人型接客ロボット「NAO」が三菱東京UFJ銀行に登場【見た目は二番】(2015/1/24)
単純にハードの完成度だけなら大したもんよ。「Nao」も「Pepper」も。少なくともコスト対効果から見れば、1体数十万円であのスペックなら、場所を取ること以外の文句は無い。
JR東京駅に日立製対話型ロボットが10月から配備な件について(2016/9/26)
先行しているソフトバンクの「Pepper」の普及台数はざっと1万台。今月頭から羽田空港でも実証実験を開始している「EMIEW3」は、インバウンド&公共交通拠点対応でどこまで追いつけるか興味津々。
真面目な話、端末やアプリケーションの普及によるサービスの標準化が進んだ領域に、後からビジネス参入して競争力を発揮するのは、大抵のケースで困難だ。逆に言えば、客をグリップするのと同時進行な業界標準化を進められなければ、後からいくらでも大手から体力勝負を仕掛けられ、彼らの勝利の踏み台にされるのが、この分野のベンチャーや研究オタク企業の常。
民生用ロボットの分野における先行優位性なんて、あってないようなもの。だが、その現実を直視しない技術屋の多い事。「黒字になるなる詐欺の挙句、気づいてみたら土俵際」サイバーダインや「地元財界と田舎の金持ちからのミルク補給で延命中」テムザックなんてのは、その好例だが、さて、第三次ロボットブームで新興ベンチャーが成功できる余地は、どれだけ残っているのかね。意外と残された時間は短いかもよ。
というわけで、今日のソフトバンクの買収劇はおいら的にウェルカムな流れ。重要なのは、Aldebaran Roboticsに続き、Boston DynamicsとSchaftを傘下に収めた同社が、どんなロボットを作るつもりなのかだ。
どんなコを作ってくれるつもりなのかだ(真剣)。
ソフトバンクグループは9日、米グーグルの持ち株会社アルファベットから、ロボット開発会社「ボストン・ダイナミクス」と「シャフト」を買収することで合意したと発表した。
買収額は明らかにしていない。
ボストン・ダイナミクスは軍事用の四足歩行ロボットの開発などで知られる。シャフトは、東京大学の卒業生らが設立し、人型ロボット開発の先端技術を持つ。いずれもグーグルが2013年に買収していた。
ソフトバンクは12年にフランスのロボット開発会社を買収した。同社の技術を活用して人型ロボット「ペッパー」を開発するなど、ロボット事業での収益拡大に取り組んでいる。
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