「力がない」はともかく「法で問えない」はありえない ~ 朴三碩区庁長@韓国・釜山市東区、慰安婦少女像の撤去問題からトンズラ

 日韓両国の外交レベルの問題まで拗れている上、韓国側のトップである朴槿恵政権が機能不全に陥っている現状で、一区庁長に撤去その他の最終判断を下せとか、現地の治安を犠牲にしてまで少女像を強制撤去しろとまでは言わんよ。確かに、その力はないだろうから。

 しかしな、これはいかんだろ。

記者団に対し、「この問題を法で問うことはできない」と述べ、東区として撤去する考えがないことを強調した。

 小なりといえど、法治国家における行政の長が、目の前で起きている自国民による行為に対して「法で問えない」はないだろ。認める認めないは別として、この手の活動を法で規制することを放棄するなんて宣言したら、その宣言を錦の御旗にした連中が、「愛国無罪」「反日無罪」で活動をエスカレートするってことが分からんのかね。挙句、

 朴区庁長は日本政府が撤去を求めていることについて「東区ではできない。力がない」と述べた。一方で、少女像を保護するため、監視カメラを設置する方針を明らかにした。

 少女像の問題を法で問えず、撤去する力がないと白旗を揚げたそばで、いきなり「少女像を守る」宣言とは、何という悪手。行政としての中立性を放棄した発言だという自覚はないのか?朴区庁長は。せめて、方針表明のタイミングをずらすとかの知恵を働かせろよ。

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 外交省はじめ韓国当局が朴区庁長のこのチョンボを上手く始末できないうちは、長嶺安政@駐韓大使らの現地帰任は、更に先送りというコトになりそうだな。

韓国・釜山の少女像、撤去の考えなし 地元区庁長が強調

 韓国釜山の日本総領事館前の歩道に慰安婦を象徴する「少女像」が設置された問題で、歩道を管理する釜山市東区の朴三碩(パクサムソク)区庁長が19日午前、像を視察した。終了後、記者団に対し、「この問題を法で問うことはできない」と述べ、東区として撤去する考えがないことを強調した。

 朴区庁長は日本政府が撤去を求めていることについて「東区ではできない。力がない」と述べた。一方で、少女像を保護するため、監視カメラを設置する方針を明らかにした。

 韓国外交省は、政府や自治体、市民団体が適切な場所に移転することを話し合うべきだとの考えを示している。ただ、朴区庁長は政府側からの連絡は「全くない」とした。

 釜山の少女像をめぐり、東区は当初、設置を目指す市民団体側に別の場所を提案し、必要な法的許可は出さなかった。昨年12月28日に設置が強行された際には強制撤去したが、東区に抗議が殺到したこともあり、朴区庁長が設置を容認した経緯がある。(ソウル=東岡徹)

(1月19日 朝日新聞)

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