パルミラに続きカルヤタインを陥されたことで、イスラム国は、シリア中央部の「領土」とダマスカスまでの侵攻ルート、地中海-レバノンの補給ルートをまとめて失った。更に、とどめとばかりに、イランが正規の特殊部隊のシリア派遣を決めた。
これでイスラム国が一気に駆逐されるとは思えないが、彼らの戦線は、よりイラク-トルコ国境近くまで押し上げられることになるだろう。アサド政権は、4/13の人民議会選挙前に、ISからの直接的な暴力からも反政府勢力からの圧力からも逃れることに成功した。なんてこったい。
機を同じくして、南カフカスで火の手が挙がった。EUからトルコへの難民強制送還が始まった。そして、ロシアで一斉に沸き起こる「ナゴルノカラバフの衝突の黒幕はトルコ」という、分りやすい陰謀論。
こうもプーチンに都合のいい展開が続くとはな。これがもし全て偶然の産物なら、運命の女神は皇帝陛下にどんだけメロメロなんだって話だが、さて、この一連の事態の真相は。
【4月4日 AFP】シリア政府軍は3日、同国中部の要衝カルヤタイン(Al-Qaryatain)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還した。国営テレビが報じた。1週間前に古代都市遺跡で知られるパルミラ(Palmyra)を奪還したのに続き、ISに新たな打撃を加えた。
シリア国営テレビによると「政府軍は、支援部隊(親政府派の民兵組織)とともにダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)のテロリストらの最後の拠点を壊滅させ、カルヤタインの治安と安定を完全に回復した」という。
一方、英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、ホムス(Homs)県の砂漠地帯にあるカルヤタインの東方と南東では今も激しい戦闘が続いているとしている。
カルヤタインはパルミラの南西120キロに位置する。シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、政府軍がカルヤタインを奪還すれば、ISの掌握する拠点はパルミラ北東スフナフ(Sukhnah)のみになり、それ以外のホムス県全域が政府の制圧下に入ると語った。(c)AFP。
(4月4日 AFP-BB)
ここで「【東方MMD】太陽曰く燃えよカオス」を紹介。
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