少なくとも、歴史的な存在意義でこれらの古戦場の価値は関ケ原に勝るとも劣らないし、戦術的な洗練度で言えば、関ケ原より数段上。そもそも、
古戦場には石碑や有名な武将の幟旗のぼりばたなどがポツポツと立っているだけだ。戦の布陣図が脳裏に浮かぶ歴史ファンなら楽しめるが、合戦の様子を連想させる仕掛けはない。
現状が、こんなショボい有様であること以前に、どういう演出で、観光客に「観光資源」としての関ヶ原をアピールするのよ?岐阜県の偉い人たちは。「ここが小早川秀秋が裏切った松尾山でございます」「ここが毛利秀元が空弁当を使った南宮山でございます」「ここが徳川家康がムカ着火ファイヤーをやった床几場でございます」ってやるの?
萌えない。萌えないなあ。関ヶ原って、主要戦場がイマイチ萌えないんだよなあ。関ヶ原で「絵」になる戦場って、せいぜいアレだろ。バトル・オブ・セキガハラで世界のヲタの耳目を集められる戦闘って、コレだけだろ。
「島津の捨て奸」
あれ。ちょっと見たい。現地で「妖怪・首おいてけ」の実物大ポップ(デザインbyヒラコー)を見たい。
それはそれとして、ナポレオンなら、ワーテルローよりも、スラフコフ・ウ・ブルナ@アウステルリッツ三帝会戦を入れようぜ。あっちの方が歴史のターニングポイントという点では重要だし、戦術的にも美しいし。
ワーテルローは、連合軍が勝って当然の戦だ。全然面白くないね。仮にワーテルローでナポレオンが辛うじて勝っていても、エルバ脱出直後の彼に、無傷のオーストリア軍へ向けられる予備兵力は無かった。早晩彼の政権は崩壊していたよ。結果が見えている中で行われた「殺し合い」に、どれほどの意味があるってんだい?
南北戦争の激戦地となった米国・ゲティスバーグと、ナポレオン1世最後の戦いとなったベルギー・ワーテルローの古戦場の自治体関係者を招き、岐阜県関ヶ原町で19日、世界古戦場サミットが開催された。
2020年までに関ヶ原古戦場一帯を、視覚的に楽しめる「野外博物館」にする計画を進めており、関ヶ原を「世界三大古戦場」としてPRし、外国人観光客の誘致も図る。
JR関ヶ原駅から徒歩で約20分。見渡す限りに広がる田畑が、徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍が激突した主戦場だ。「徳川家康最後陣地」を中心に半径500メートルの土地にあり、石田三成が陣を構えた笹尾山など計7か所で国指定史跡が点在する。
しかし、古戦場には石碑や有名な武将の幟旗のぼりばたなどがポツポツと立っているだけだ。戦の布陣図が脳裏に浮かぶ歴史ファンなら楽しめるが、合戦の様子を連想させる仕掛けはない。県が行った観光客へのアンケート調査では「楽しめる施設や工夫に欠ける」など、厳しい意見が相次いでいた。
(3月20日 読売新聞)
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