もはや鬼門というべきか。朴槿恵政権における首相という職は。
成完鍾リスト事件への野党からの追及はこれからが本番。少しでもやましいところ&心当たりのある大物は、この期に及んで「火中の栗」ならぬ「渦中の席」に就こうとはせんだろう。またぞろ、「候補リストアップ→辞退」劇場の開幕となるのは必至。
いずれにしても、李完九の後任選びには、必要以上に時間をかけざるを得ない朴政権。日本としては、あちらさんが満足に動けないうちに、安倍総理の訪米その他で外交上の果実を捥ぎ取っておきたいところかな。
韓国の李完九(イワング)首相が不正資金疑惑に絡んで辞意を表明したことを受け、南米歴訪中の朴槿恵(パククネ)大統領は20日、「このことで国政が動揺せず、国論分裂と経済の活性化の足を引っ張らないよう内閣と秘書室は業務に取り組んでほしい」とコメントした。大統領府報道官が明らかにした。
朴大統領は27日に帰国する予定で、辞意を受け入れる方向だ。
しかし、国政の混乱は収まる気配はない。自殺した建設会社の前会長は、李首相以外にも、朴大統領側近ら7人に不正な資金を渡したと示唆するメモを残している。捜査の進展によっては政権がさらに追い込まれかねない。
李首相の後任を選ぶのも容易ではない。昨年4月に前首相が旅客船事故の責任を取って辞意を表明。朴大統領が指名した後任の候補者は歴史認識に関する発言などが問題視されて相次いで辞退し、李首相は今年2月に就任したばかりだった。(ソウル=東岡徹)
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