【戦いは】与那国島への陸上自衛隊配備に関する住民投票、賛成派が勝利【これからも続く】

 先日の町長選で、勝利した自衛隊誘致派候補と反対派候補の得票差47票。今回の住民投票の「有権者」としてオンされた未成年や外国人居住者の票は、ざっと100票。これに対する判断や解釈はさておき、今回、法的拘束力の無い住民投票の結果が賛成と反対のどっちに出てたとしても、あんまり関係ないんだよね。ただの住民アンケート・イベントだから。国防のような国の専権事項に関する、国の判断の優位性を持ち出すまでもなく。

 自衛隊の駐屯施設は既に出来上がりつつある。駐屯手続きもほぼ遅滞なく進行中だ。そして、今回の住民投票の結果。これでこの話は終わり。いや、本来なら町長選で終わってた。終わらせたくない層が抵抗を続けた結果が、今回のお祭りに過ぎない。過ぎないからこそ、祭りは続く。次は「ほぼ完成している」駐屯施設の建設差し止め訴訟だろうな。そして、それで負ければ、また別の抵抗ネタを見つけて新しい祭りを開催するんだろう。

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 極論すると、勝ち負けは関係無いんだよな。彼らには。抵抗という祭りを続けることに意義があるんだろうから。だからまだまだ続くよ。戦いは。ダラダラと。

与那国住民投票:陸自配備賛成が多数

 沖縄県与那国町で22日、陸上自衛隊配備の賛否を問う住民投票があった。即日開票の結果、「賛成」が632票で「反対」の445票を上回った。法的拘束力はないが、住民投票条例は町長と町議会に「投票結果を尊重」するよう求めている。政府は計画通り配備を進める方針で、外間守吉町長も受け入れる意向だ。順調にいけば、日本最西端の町に2016年3月、初めて自衛隊が配備される。

 与那国町の人口は約1500人。投票は外国人を含む中学生以上が対象で、当日有権者数は1276人だった。うち中学生以上の未成年者が96人、外国人は5人。投票率は85.74%だった。

 与那国町への自衛隊配備は、外間町長が09年、誘致を求める町民の署名活動などを受け防衛省に要請。その後、配備賛成、反対両派の一騎打ちとなった09年と13年の2回の町長選でいずれも外間町長が当選し、防衛省は昨年4月から駐屯地の造成工事を始めた。しかし、同9月の町議選で反対派が優勢となり、町議会で住民投票条例が可決された。

 住民投票で、配備賛成派は町の人口流出と経済衰退が著しいことから、自衛隊員と家族の移住による人口増加や経済効果を主にアピールした。反対派は有事に駐屯地が攻撃目標にされる危険性や、監視レーダーの電磁波による健康被害の恐れなどを訴えていた。

 政府の計画では、周辺を航行する艦船や航空機をレーダーなどで監視する陸自の沿岸監視部隊(約150人)を配備する。中国の軍備増強などをにらんで進めている南西地域の防衛力強化(南西シフト)の一環。与那国町は日中の緊張状態が続く尖閣諸島から約150キロと近く、中国の反発も予想される。【福永方人】

(2月22日 毎日新聞)

4 件のコメント

  • 勝ち負け関係なくただお祭りを続けたいだけ…
    なるほど、その発想は浮かびませんでした

    Facebookの「沖縄情報」なるグループへの投稿などみていると、この人達の言ってる事もちょっとな~と思う事もありますが、県内ニ紙や右翼の人達のやり方はこれまた酷くて、このままではいけないと思う日々です。

  • 県民さん

    コメントありがとうございます。

    町議会が変な風に勢力拮抗しちゃったもんだから、
    足元で祭りが起こりやすくなっていただけで、
    実際白黒つけるだけなら、とうの昔に結論は出ている話なんですよね。
    今回の駐屯基地問題って。

    結論は出ているんですが、祭りは思い出したように続いている。

    政治的な勝ち負けはともかく、民意には正解も誤答もないんで、
    結果が出たら、異なる価値観を持つ同士歩み寄って、
    共存の道を一緒に模索する方が、島民の皆さんにとっては
    ヘルシーな考え方だと思うんですがね。
    本島や県外の、それも思想的バイアスのかかったノイズに惑わされず。

    それでは今後ともよろしくお願いいたします。

  • 県民きん

    訂正のご連絡、ご丁寧にありがとうございます。

    右の人も、左の人も、思考と主張が偏りすぎると困りモノという点じゃ
    似た者同志ですね。

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