湯川遥菜氏がイスラム国に処刑された可能性がある件について

中田考と常岡浩介がISISと交渉したがってる件について(2015/1/22)

【いいこと考えた】後藤健二氏の知り合いの西前拓なる人物が「I AM KENJI」運動開始【ぴこーん】(2015/1/24)

 人質が2人に増えた場合、交渉相手にプレッシャーをかけて要求を飲ませるために、片方を殺すというのは、誘拐犯の常套手段。相手側に自分たちの代弁者がいるなら尚のこと。2人のうちどちらを殺すかの判断はcase by caseだから、上記の「I AM KENJI」運動や、湯川遥菜氏よりも後藤健二氏の関係者が日本国内のメディアで取り上げられるケースの多いことが、殊更に影響したとは思わない。湯川氏が生前「ISISは敵」と明言していたことや、彼の職業(PMC)をISISにばらした日本国内側のお調子者がいた件が、今さら決定打になったとも思わない。一応。

 いずれにせよ、youtubeに投稿された映像が本物として、湯川遥菜氏には同情する。同時に、「身代金の強奪より国際社会への力の誇示が目的」というISISの本音がハッキリしたことで、この「手段のためなら目的を選ばない」連中との交渉に、安易な妥協だけは禁物だという認識を確固たるものにした。

 公安や安倍政権憎しな連中のノイズ込みで、これから日本国内では昨日以上に世論が混乱することになるだろう。言いたくないが、ここまでのところ、日本はテロリストの注文通りに踊らされている。上から下まで。

 しかし、これ以上はもういいだろう。間違っても、「2億ドルを向こうが引っ込めたのだから、次の要求(他国で収監中のテロリストの解放)に日本政府は協力して、後藤さんを返してもらえ」なんて暴論が国内でまかり通り、日本が「ISISの誘拐ビジネス」の片棒を担がされる展開だけは避けたい。

 ところで、件の映像で流されていた音声って、後藤氏の声かな?。これまでに聞いた彼の声と、ちょっと違う感じがするんだよな。人質に台本を読ませるのもテロリストの常套手段だが、今回はそれですらない可能性がある。そっちの方の演出の真意確認も含めて、日本側は冷静に対応したいところだ。

“拘束の1人殺害”とする画像 ネットに投稿

 日本時間の24日夜、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんの画像が投稿されました。この画像では、後藤さんが、湯川遥菜さんとみられる写真を持っていて「湯川さんが殺された」とする音声が付いています。

 日本時間の24日午後11時すぎ、インターネットの動画サイトにイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織に拘束された後藤健二さんが、オレンジ色の服を着て写真を持っている画像が投稿されました。

 画像の冒頭には「後藤さんの家族と日本政府が受け取ったものだ」とする英語の文章が表示されます。

 画像には、後藤さんを名乗る男の声で英語の音声がついていて、「これは私と共に拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と述べています。そして、「妻よ、愛している。2人の子どもに会いたい」と呼びかけたうえで、「同じことを繰り返させないでくれ。諦めないで、家族や友人、そして私の会社の同僚と共に日本政府に圧力をかけ続けてくれ」と述べています。

 さらに、「イスラム国の要求は難しいものではない。彼らはもはや金を要求しておらず、テロリストに資金を渡す心配をする必要はない。彼らはヨルダン当局に拘束されているサジダ・アル・リシャウィの釈放を求めているだけだ。彼女が釈放されれば私も解放される」と述べ、ヨルダンで拘束されているイスラム国の関係者とみられる人物が釈放されれば、それと引き換えに後藤さんが解放されると話しています。

 中東のメディアによりますと、サジダ・アル・リシャウィという人物は、2005年にヨルダンの首都アンマンで50人以上が死亡した連続自爆テロ事件の実行犯の1人としてヨルダン当局に拘束され、翌年の2006年に死刑判決を受けたイラク人の女とみられています。

 今回の画像の信ぴょう性が認められれば、「イスラム国」とみられる組織が、これまでの身代金からヨルダン政府に拘束されているとする仲間の釈放に要求を変えたことになります。

解放要求・自爆テロ事件実行犯か

 インターネット上に掲載された後藤さんの画像には、「彼らは仲間の釈放を求めている」と訴える男性の音声がついていて、後藤さんの解放と引き替えに「サジダ・アル・リシャウィ」という名前の人物の釈放を求めています。

 中東のメディアなどによりますと、サジダ・アル・リシャウィという人物は2005年にヨルダンの首都アンマンで50人以上が死亡した連続自爆テロ事件の実行犯の1人としてヨルダン当局に拘束され、翌年の2006年に死刑判決を受けたイラク人の女とみられています。

 ヨルダン当局は当時、このテロ事件をヨルダン人のテロリスト、ザルカウィ容疑者が率いる「イラクのアルカイダ」というテロ組織が行ったと断定し捜査を進めていました。

 「イスラム国」の前身は、国際テロ組織アルカイダの流れをくむ「イラクのアルカイダ」で、イラクに拠点を置いてテロ行為を繰り返していましたが、その後、隣国シリアで始まった内戦の混乱に乗じて勢力を拡大しました。

 「イスラム国」は、去年12月にイスラム国に対する空爆に参加し墜落したヨルダン軍のパイロットを拘束していますが、中東のメディアによりますと、ヨルダンではこのパイロットとサジダ・アル・リシャウィ被告の身柄の交換を検討してはどうかという意見も出ていました。

(1月25日 NHK)

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