大手3社の牛丼並盛り価格は消費増税後の4月時点で270~300円だった。しかし松屋が7月、従来より熟成された牛肉を使った380円の「プレミアム牛めし」を関東圏の店舗で投入し、実質的な値上げを実施。すき家も8月、270円から291円に引き上げた。吉野家は4月以降、何とか価格を据え置いてきたが、急速に進む円安や米国産牛肉価格の高騰で、値上げに踏み切らざるを得なくなったといえる。
今後注目されるのはすき家の対応だ。
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牛丼チェーン、吉野家が9日、牛丼価格の引き上げを発表し、大手の値上げが相次いでいるのは、各社とも牛肉の高騰や円安などのコスト増に耐えられなくなっているためだ。大手2社の牛丼価格が380円にそろったことで、今後はすき家の対応が焦点となる。
「(牛肉価格の高騰などで)安全で高品質な牛丼を安定的に供給するのが困難になった」。吉野家の河村泰貴社長は同日、コスト増の厳しさが値上げの理由であると説明した。
大手3社の牛丼並盛り価格は消費増税後の4月時点で270〜300円だった。しかし松屋が7月、従来より熟成された牛肉を使った380円の「プレミアム牛めし」を関東圏の店舗で投入し、実質的な値上げを実施。すき家も8月、270円から291円に引き上げた。吉野家は4月以降、何とか価格を据え置いてきたが、急速に進む円安や米国産牛肉価格の高騰で、値上げに踏み切らざるを得なくなったといえる。
今後注目されるのはすき家の対応だ。すき家を運営するゼンショーホールディングスは「値上げを含めた価格設定や商品戦略は常に検討している」(広報)とし、今後の値上げの可能性も示唆した。
ただ主力の牛丼の値上げの影響がどう出るかは未知数だ。吉野家は「来客数にある程度影響が出る」と見ており、各社とも客数減をとどめる工夫が必要となる。【神崎修一】
(12月9日 毎日新聞)
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