事実面だけ見れば、特段驚くべき点は無い。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の搭載型潜水艦の建造技術なんて代物は半世紀前に出来ていたし、北朝鮮には弾道ミサイルの開発能力もある。そして北朝鮮という国家は、軍事的圧力によって外交成果を得ようとするのが基本路線な連中だ。これらの要素が合わされば、北朝鮮が「ちょっとだけ身の丈を越えた得物」のSLBM搭載潜を建造するという展開は、遅かれ早かれあり得た話。
仮に今日、「北朝鮮が、常温対消滅機関と水流ジェット推進と超電磁砲を搭載した超新型潜水艦を建造、実戦配備した」という報道がなされたのなら、
ではあるけれど、実際はと言えば、ミリヲタ向けの雑誌じゃよく目にする手合いの話。「ナディア、いちいち騒ぐものではない」。
ついでに言えば、北朝鮮は核弾頭の開発能力もあり、今回の新型潜水艦に搭載される弾道ミサイルの弾頭が核になる可能性も高いが、それも既に想定内な話。だからって、捨て置いていいのか?。「かまわん。過剰反応して、日本も対抗して核武装推進すべきだなんて極論が暴走すれば、それこそ相手の思うツボだ」「その通りだよ、ネモ君」。
ただ、普通の脳みそと常識を持った人間はいちいち騒ぐ必要もない話だが、
「自分たちがどんなに性善説や人格主義な国家論を語ったところで、国家間の安全保障にとっては無駄の極み」という現実を直視できない9条教な連中や、こないだ「第9条を保持している日本国民にノーベル平和賞くれよ!」とかいう恥ずかしい企てに乗った、平和と安全の区別もつかないような40万人のお花畑は、この記事に目を通しておけ。
と、苦笑しながら言う程度のお話ではあるかも知れない。
実際、苦笑しながらジョークめいた話していられるだけ、まだ日本は「幸福」だよ。まだ本気で騒がなくて良い分、「安全」だと言っていい。
【ソウル時事】聯合ニュースは2日、韓国政府筋の話として、北朝鮮が弾道ミサイルの発射が可能な新型潜水艦を製造したと報じた。垂直発射装置を搭載するための地上、海上での実験を既に数十回行っており、1~2年内に実験が完了する公算が大きいとしている。
同筋は「北朝鮮は旧ソ連が1958年に製造、90年代まで使われたゴルフ級潜水艦を輸入し、解体、再設計する形で新型潜水艦を製造し、最近、進水させた」と話した。潜水艦は全長67メートル、幅6.6メートル、排水量は2500~3000トンという。
(11月2日 時事通信)
ここで「浮遊要塞を建造する北方棲姫」を紹介。
北朝鮮が霧の艦隊を出現させたら大問題だなーと思ったが、北朝鮮には霧の艦隊のベースとなるWWII時代の艦船が無いことに気がついて安心した。
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