第一に、北京当局も香港の暴徒学生も、事態の落としどころ(香港行政長官の選挙制度改革案に関する当局の譲歩と梁振英の辞任)について、コンセンサスは出来ている。あとはお互いが引くタイミングを決めるだけ。落としどころが見えないまま、関係者が揃って最悪の事態まで突き進んでしまった天安門とは違う。
第ニに、今、香港を破壊と流血の巷にするのは、当事者双方にとってデメリットが大きい。片方にとっては政治経済的に、もう片方にとっては大義と心情的に。諸外国に内政面での醜態を隠すのは、25年前の天安門の時より遥に難しい。「地方自治体の独立」が東西でブームになっている折も折、新疆ウイグル自治区やチベットで爆弾を抱えている北京政府が、軽々にそのリスクを犯すとは思えない。
第三に、香港の暴徒は飢えていない。絶望もしていない。経済的には恵まれているボンボン層だ。悪く言えば、「政治ごっこ」に興じていられるうちは、絶対に自滅の崖を飛び降りたりしない連中だ。「政治的権利を勝ち取って、この先も香港での生活を満喫する」ために、彼らは平和的に暴れている。「民主主義万歳!」と叫んで人民軍兵士に抱き着いたとたん、腹マイトを爆発させるような輩や、「素人め!間合いが遠いわ!」と火炎瓶片手に戦車へ特攻かます蛮勇さんが、彼らの中に発生する理由はない。
だから、中環が第二の天安門になることはない。もっとも、
と過激派を煽って、香港を天安門の拡大再生産版にしたがる輩は、きっといるだろけどな。「民主主義万歳!」の代わりに、こっそりと「アッラーアクバル!」と叫んで自爆する奴が、デモ隊に紛れ込む可能性もあるけどな。それに乗らされるか乗らされないかは、中国人民の民度と運の問題。そこまで世界は面倒見切れない。惨劇を利用することはあっても。
【9月29日 AFP】完全な普通選挙の実施を要求する香港(Hong Kong)のデモは、警察が催涙弾を使用した衝突から一夜明けた29日も続いている。映像は同日、幹線道路を占拠するデモ参加者ら。
香港では、初めて普通選挙制度が導入される予定の2017年の次期香港行政長官選挙をめぐり、中国政府が民主派を事実上排除する方針を示したことに抗議する民主派が22日から抗議行動を続けている。28日には約1万人のデモが機動隊と衝突。97年の英国からの香港返還以来、最悪の騒乱状態となっている。(c)AFP
(9月29日 AFP-BB)
ここで「CV日高里菜の艦娘達」を紹介。
政治的デモなんてくだらないぜ!まったく駆逐艦は最高だぜ!
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