笹井芳樹はSTAP細胞騒動に終止符を打てるか?な件について

 打って欲しいし、打つ義務があるだろ。彼には。

 今日PM3:00からの、笹井氏の記者会見をリアルタイムで観ることができないのが残念。思えば、1月末にSTAP細胞「発見」の喜びのあまり、iPS細胞をディスりながら勝利宣言プレゼンやっちゃった彼の満面の笑顔から、今回の「騒動」は始まったと言っても過言じゃない。

 そして、今日、同じ人物が、おそらくは敗戦の弁を述べる。多分、「STAP細胞は無かった」ではなく、「STAP細胞サイドの研究者として致命的なチョンボをしました」と、目を臥し、頭を下げながら。因果だな。

 今日を迎えるにあたり、STAP細胞に触れたここ2カ月のエントリーを見直してみた。

「何もなければ良し」STAP細胞論文の「疑惑」な件について(2014/2/17)

「STAP細胞」陣営、四面楚歌な件について(2014/3/11)

【どこまで飛び火?】ネイチャー誌がSTAP論文の取り消しを検討【小保方人脈の果てまでか?】(2014/3/15)

【LIAR GAME】「STAP細胞」騒動の最終報告書。嘘をついているのは、理化学研究所と小保方晴子のどちら?【LIAR GENOME】(2014/4/1)

小保方ショックに見舞われた早稲田大学は自業自得か?な件について(2014/4/7)

【STAP細胞についての】見事に、小保方晴子女史を晒し者にするだけの会見だったね【質問ぬるすぎ】(2014/4/9)

「芸能人」小保方晴子に科学者の姿はもう求めない件について(2014/4/12)

「大隅典子の仙台通信」4/12のエントリーから滲み出る「小保方騒動への科学者サイドのいらだち」(2014/4/13)

「STAP細胞騒動は軟着陸を模索するステージ入り」な件について(2014/4/15)

 こうして見ると、私ってつくづく「喧嘩下手な人間」が嫌いなんだなあ。4月頭まで感じていた、学界のiPS細胞サイド、理研&バカンティ(ついでに安倍総理の太鼓持ち学者連)の思惑への嫌悪感よりも、4/9の三木秀夫演出「女優小保方晴子・涙の会見」の三文芝居っぷりの方に数倍ゲンナリしているのが、自分で分かる。あと、会見現場のマスコミ連中の大半に対しても。

 小保方陣営は、対理研の法廷闘争の前哨戦のつもりだったんだろうが、結果はどうだったか。ここ数日の泥縄作文の羅列に代表される醜態から見れば、言うまでもないな。とかく、教条主義な連中は自分たちの世界の手法論や常識に捉われて、現実から乖離したチョンボにハマるもんだが、今回の小保方陣営のブレインたちも例外では無かったようだ。この連中の4/9の振舞を手法論的に支持、というか妄信している層もまた然り。敢えて、どこのどなた様かとは言わんけど。

 科学者として復帰したい小保方女史から科学者としての信用を失わせる、そんなド阿呆な「落としどころ」を招く喧嘩の建付けに、どんだけの価値があるってのよ。そんな喧嘩、4/9の第1ラウンドを獲っても、試合全体では判定負けになるに決まってる。それこそ、小保方女史が可哀想。上記のような演出に軽々しく乗った彼女にも、責任の半分はあるけどさ。あー、今更ながらにバカバカしい。

 STAP細胞ないしそれに近しい万能細胞は存在するかも知れないし、存在して欲しいとは思う。しかし、その事と、理研&小保方陣営の一連のチョンボや愚行から目を逸らすのは別の事。万一、今日の会見で、笹井氏が「STAP細胞サイドの研究者として致命的なチョンボをしました」と、目を臥し、頭を下げること無く、「STAP細胞はある。だから今回のチョンボや愚行から目を逸らしてくれ」なんて素振りを見せた日には、氏は完全に終わる。

 弟子に、科学者としての出直しの見本を見せることも、師匠の仕事だ。笹井氏は、今日の会見で、自分の「副センター長」の肩書と引き換えに三木秀夫一派やマスコミから小保方女史を取り戻せ。今なら、彼女を「見世物」の世界から取り戻せる、かも知れない。本人が本当にそれを望んでいるのなら。

STAP細胞論文不正問題 理研・笹井氏きょう会見 小保方氏指導の責任釈明へ

 新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、共著者で理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長の笹井芳樹(よしき)氏(52)が16日午後、東京都内で記者会見する。笹井氏が一連の問題発覚後、会見するのは初めて。小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)に対する指導上の責任などについて、どう釈明するか注目される。

 笹井氏は論文の責任著者の一人で、研究の統括と論文執筆を主に担当。理研が1日に公表した調査委員会の最終報告では、不正はなかったが指導者としての責任は重大とされた。

 会見では、まず捏造(ねつぞう)や改竄(かいざん)と認定された画像をどこまでチェックしたのかなど、小保方氏への指導が十分だったか説明が求められる。画像の間違いに気付いた後の対応が適切だったかも問われる。

 1月末の会見で、STAP細胞は人工多能性幹細胞(iPS細胞)より作製効率が高いとする広報資料を笹井氏が作成し、理研が記者に配布。理研はその後、内容が不適切だったとして撤回したが、この経緯についても説明が求められる。

 不正疑惑が浮上してから約2カ月も会見を開かず、説明責任を果たさなかったことも問われそうだ。

 理研によると、笹井氏は論文撤回には同意したが、細胞の存在については「STAPを前提としないと説明が容易にできないデータがある」とする肯定的なコメントを出しており、見解が注目される。

(4月16日 産経新聞)

 ここで「喫茶命蓮寺9」を紹介。


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こちらでも何度か紹介させて頂きましたが、今回で最終回だそうです。面白かったですよ。ありがとうございました。

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