東京・秋葉原で9日行われた自民党総裁選の街頭演説で、麻生太郎外相が得意のマンガなどを引用して「文化外交」論を展開、異彩を放った。
麻生氏は冒頭、「秋葉原のオタクのみなさん」と呼びかけたうえで、サッカー漫画「キャプテン翼」や歌手の椎名林檎さんなど若者文化の街を意識した軟らかい話題に時間を割き、「こうした日本の文化はアジアに広く行き渡りつつある。日本が孤立などしているわけがない」と訴えた。
インターネットの模擬投票ではトップに立つこともある麻生氏。若者からの盛んな声援に同行した河野派議員が「彼らが党員だったら……」と苦笑するほどだった。
一方、安倍晋三官房長官は立会演説会で、95年に小泉純一郎首相が総裁選に初挑戦した際、推薦演説した思い出話を披露。「(当時は)11年後に(自分が)総裁選を争うとは思ってもみなかった。私がこの場に立っていることが、自民党が大きく変わった証明だ」と述べ、党改革を主導した自負をのぞかせた。【中田卓二】
(毎日新聞) – 9月9日
小泉総理が安倍氏支持を明言するなど、日を追うごとに選挙戦自体は「どーでもよく」なってきているこの状況下、たまにはこういうホノボノした雰囲気というか局面があってもいいかなーと。全部が全部こんな感じじゃ困るけど(笑)。
麻生氏はあの風体と口調で損してるけど、頭の回転と気配りの良さは三候補の中で多分一番ですよね(谷垣氏は実務能力じゃ一番だけど空気読めないんでアドリブが効かない、安倍氏は人気じゃ一番だけど思考自体の幅が狭くて諸事偏狭)。過日、谷垣氏の増税策に対して、党内外を含めて一番説得力のあるアンチテーゼを出してきた時はびっくりしましたよ。今回の街頭演説でも「秋葉原のオタクのみなさん」の前に「自称」と付ける、妙な細やかさもあるのも好評価。「FD」?…あれは忘れてあげやう(^^;。
まあ、昨日の麻生氏の人気絶好調ぶりは、彼が色んな意味でマイテリトリーの強みを活かせたからに他ならならず、かの場所での聴衆との妙な一体感も一歩間違えると卑小なポピュリズムに繋がる懼れがあるので、今後は程々でヨロシクといったところでしょうか>ローゼン閣下。実質的に安倍氏と共闘体制にあるんだから、次の政権下でも要職について欲しいですね。できれば外相留任か総務・法務相あたりに就いてもらいたいですが…ちょっと厳しいかなあ。

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