日本と中国、韓国、ロシア、米国、カナダの計6か国の海上保安機関が、27日から東シナ海と日本海などで予定していた不審船追跡の合同訓練について、中国と韓国が実施直前になって参加をキャンセルしていたことがわかった。
両国とも理由を「予期せぬ他の業務が発生した」と説明しているが、中韓両国が北朝鮮に配慮したとの見方もある。訓練は中韓抜きの4か国で行われている。
合同訓練は日本の海上保安庁が中心になって計画。入港に必要な書類提出を拒んだ船の逃走を想定し、中国・上海からロシアの日本海沿岸までの約2000キロを、中韓日露の巡視船がリレー式で追う訓練などを予定していたが、海保によると、中国は26日午後、韓国は27日未明に、電子メールで不参加を連絡してきた。
(読売新聞) – 5月29日
不審船=北朝鮮船籍と看做している訓練に参加なんてできない。でも一応参加を表明しとかないと面子が立たない。よって結論「とりあえず参加表明して理由を明言せずにドタキャンだ」…ってことなんでしょうね。中韓の本音は。
それは立場上仕方ないかなとは思いますけど、一方で、「中国→韓国」というキャンセル連絡の流れが両国の力関係を十二分に示していて微笑ましいというか、ドタキャンに際して他の参加国関係者に侘びの使者を立てるでなくメールで済ませるという、どっかの非常識新入社員の辞表提出みたいな非礼さがいかにも「両国らしい」というか…。
ちなみに、今回の訓練に参加している海上保安庁の新鋭巡視船「あそ」級「でわ」や「ひだ」級ネームシップ「ひだ」に積まれている40mm機関砲は、ボフォース社製最新型のMk.3。まだどこの「海軍」にも採用されていないスグレモノ…って、オイオイ(^^;。ウォータージェット推進による30+αノットの速力といい、海保ってば不審船を「ヤル気」満々だな。まあ、それらのスペックが発揮される機会が永遠に来ないに越したことはないんですが。
北朝鮮「対日潜入工作」―不審船の目的はなんなのか? (別冊宝島Real (038))
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