安倍氏、総裁選出馬へ 後継首相争い本格化

 安倍晋三官房長官は24日、都内で講演し、小泉純一郎首相の後継を決める9月の自民党総裁選に出馬する意向を事実上表明した。7月中旬の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)終了後、構造改革に伴う格差を固定させない「再チャレンジ推進策」を政権構想に掲げ、正式表明する考えだ。

総裁選をめぐっては、谷垣禎一財務相が既に立候補の意向を示し、麻生太郎外相も出馬の構え。安倍氏と同じ森派の福田康夫元官房長官も、アジア外交の立て直しを訴えるなど意欲をにじませており、今国会の閉会後をにらみ、後継首相レースが本格化しそうだ

安倍氏は講演で「今は官房長官の役職にあり、内閣の要として首相の改革を最後まで支えていく。その職責を務めていくことでおのずと道が決まってくる」と指摘。「いずれかの時点で私の考えを表明しなければいけない。サミットが終わって、どのタイミングになるか考えないといけない」と述べた。

小泉首相の改革路線の反動として批判されている格差問題について、安倍氏は「勝った人、負けた人が固定化されず、誰にでも何回もチャンスがある社会にしたい」と強調した。安倍氏周辺は政権構想づくりを加速させており、正式表明と併せて公表する見通し。

憲法改正に関しては「現行憲法は占領軍によってつくられ、今の時代にそぐわない条項が憲法9条を筆頭にいくつかある。次の内閣の大きな課題になるのは間違いない」とする一方で、「(改憲には)5年以上かかる」との見方を示した。

小泉首相の靖国神社参拝で冷え込んだ日中関係に関連し、安倍氏は「(経済は)切っても切れない関係だ。(中国側の)政治目的達成のために損なってはならない」と述べ、靖国参拝を理由に首脳会談に応じない中国側の対応を重ねて批判した。

(共同通信) – 5月24日

正式表明はサンクトペテルブルク・サミット後まで持ち越しだけど、一方で今のうちに党内シンパの囲い込みに奔らにゃならんというところに、今の安倍氏の「煽られ具合」が分かりますね(^^;。

森派内には、安倍支持グループと福田支持グループとで同派が股割きされるのを何とか回避しようとする動きもあるようですが、ベテラン連中の安倍嫌いは根強いし、どうなることですやら。とりあえずアレだ。今のままだと、どこぞの道路族議員一派と民主党媚中派が漁夫の利を得ることになりますが、それでもよろしいか?>関係者諸氏。

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