それぞれの立場

 パートナーとライブドア堀江社長逮捕の話をしていたらば、「逮捕とかなる前に金融監督庁(…金融庁ですな)とかがライブドアに注意しないの?」と問われました。

 金融庁や証券取引等監視委員会は今回の不正を知っていても多分糾弾しなかったろう。神楽はそう言いました。だって、彼らにとっての優先順位は「証券市場・金融市場の安定>>違法行為の摘発」だから。下手に突っ突くには、証券市場におけるライブドアのガタイは少々大きすぎる。

 仮に今回の強制捜査が政治側からの圧力によるものであったとして、その圧力が金融庁・証券取引等監視委員会と地検特捜部の両方にかかっていたらとしても、まず「動こう!」と決断したのは特捜部だったろうと神楽は考えます。彼らにとっての優先順位は「違法行為の摘発>>証券市場・金融市場の安定」だから。

 要はそれぞれに立場があるということです。それは責める類のものじゃない。一連のライブドアショックについてのメディアの狂騒ぶり、政治屋どもの鮮やかな手のひら返しも含めてそう思います。

 ですが、彼らと彼らに振り回される層の軽薄さに一抹の物悲しさを感じるのもまた事実です。斜に構えて彼らを蔑視するのは簡単ですが…やはり少し寂しい。同じ時代に生きている者として。

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