<インド州議会選>「あなたは死んでいる」と投票拒否

 「YouはShock!(違)」。自分、ヒンズー教やインドの社会通念に造詣は深くないのですが、

候補者まで「有権者名簿に名前がない」と追い返される始末

 インドの生死観ってどういうもんなん?(ニガワラ)。ま、制度や理念先行で社会基盤の整備を進める途上で、時たま見られる「ホノボノ」ということで、がんばれインド!。

 下位カーストを支持母体とする野党・大衆社会党(BSP)が大勝したインド最大のウッタルプラデシュ州議会(定数403)選挙では、選管職員から「あなたは死んでいることになっている」などと言われ、投票を拒否された有権者が続出した。候補者まで「有権者名簿に名前がない」と追い返される始末だ。シン政権は「世界最大の民主主義国家」を確立するため、2年後の総選挙で名簿管理や集計などにコンピューターを導入し不正防止を図る方針だが、試金石となった州議会選挙からはずさんな「民主主義の裏側」が垣間見えた。【ラクノー栗田慎一】

 インド最大の有権者(1億1400万人)を有する同州の州都ラクノー市。自動車会社勤務のシラージさん(25)は先月28日、地元の投票所で「あなたは死んでいる」と職員に言われた。持参した投票券は本物だったが、若い職員はパソコンの有権者リストで「死亡」となっていることを理由に取り合わなかった。「選管は死人に投票券を送りつけたのか」。シラージさんはこう憤る。

 同日、ザキール・フセイン元大統領の息子クルシード候補は別の投票所で「名前が有権者名簿にない」と追い返された。激怒した候補はこの投票所での投票をいったん中止させ、選管に確認させた後、ようやく投票できた。市内の区長も同じ理由で投票を拒否された。

 投票は4月7日から5月8日まで行われ、11日に開票された。

 取材に応じた同州選管の男性職員(43)は「抗議はかなりの数に上る。有権者名簿の調査過程かコンピューターへの打ち込み作業中にミスした可能性は否定できない」と打ち明けた。投票券は更新前の古い有権者名簿をもとに先に作成した疑いも出ている。

 選管が有権者名簿の更新を始めたのは06年。委託業者に戸別訪問をさせ、初めてコンピューターに登録した。また、今回から投票時に有権者に対し投票券のほか、免許証などの「写真付き証明書」の持参を求めた。本人確認を確実に行うための施策だった。

 シン首相は昨年、09年総選挙に向け新制度の導入を発表。中央選管と州選管がオンラインですべての情報を同時に共有する一方、有権者全員に「選挙用IDカード」を持たせて投票させる仕組みで、今回の同州議会選挙は「テストケース」として注目されていた。

 州議会議員選挙の投票率は前回02年の66%から約20ポイント低下。地元S1テレビのクマール記者(35)は「前回までは一人が何度も投票する不正が横行し、今回は投票できなかった人が多すぎた結果だ」と指摘した。

(5月12日 毎日新聞)

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