第三極は「パパにケツ拭いてもらうお子様」ばかりな件について

 口は立つけど、海千山千の政治家を動かす器量も実力も無いのがバレたので、名前だけ残してもらって、全体は石原閣下に仕切ってもらうはめになった、日本維新の会・橋下徹大阪市長。第三極の仲間に入れてもらえないと焦った挙句に、党名変えてもいいから身内に入れてと泣きを入れる減税日本・河村たかし名古屋市長。

 何なんだろうね。この情けなさ。例えるならばアレだ。「ちょっと小知恵の働く高校生が、でかいイベントを企画して世間を巻き込んだはいいけれど、自分たちの実力じゃどうにも回せなくなって、土壇場で親達に尻拭いをお願いしているの図」。ヲタの世界もそうだけど、近視眼な連中が勢いと利己心だけで突っ走る集合行動ほど、迷惑なものはない。事態を悪化させて批判を受けるまで、自分たちの置かれている状況が見えていないから、タチも悪いしな。

 当然のように、第三極への世間の期待度も下降傾向にあるけど、「総選挙が早すぎて準備不足なのに苛めるな!」とか「既存政党その他からのネガキャンの結果だ!」とか、人気下落の責任を外部に求めているようじゃ、仮にこの先、一定の議席を獲得して勝った気になっても、先は無い。その辺、分かってんのかね。橋下や河村は。特に「自分がいなけりゃ天下を取るどころか討ち死にだ」と、大衆の面前で石原閣下に公言されながら、黙っていた大阪市長殿は。

日本維新の会 石原氏「私は弁慶、“橋下義経”殴ることも」

 日本維新の会の石原慎太郎代表と橋下徹代表代行の記者会見要旨は次の通り。

 ≪石原代表≫

 【野合批判】「野合」とは、違う意見を持つ人間を一つの組織にすることだが、民主党だって自民党だってそうだ。人のこと言えたものではない。

 【減税日本の合流】河村たかし代表(名古屋市長)は「一緒にやりたい」と言っているし、やろうと思う。「減税日本」というネーミングが粗雑だと彼に言った。

 【みんなの党の合流】一緒にやることになるだろう。必ずなると思う。それぞれの政党が候補者の擁立を考えてきたから、バッティングが一番怖い。その辺の話し合いをこれから短期間で急いでやらなければいけない。

 【橋下代表代行】僕は個人的には共同代表が一番良かった。橋下氏と年齢は違うが、いろんな共通項を抱えている。この人は源義経、牛若丸だ。私も若いころから同じような目に遭ってきて、彼にほれた武蔵坊弁慶みたいなものだ。ただ、橋下氏を義経のままに終わらせてはいけない。源頼朝にしないといけない。安宅の関で義経を殴るようなこともしないといけないかもしれない。橋下氏は我慢してください。

 【橋下氏の国政転身】あえて知事から市長になって大阪を救おうとしている中で、国政に出るわけにはいかない。大阪市民、府民の期待を裏切ることになる。彼は非常に苦しい選択をしたと思う。

 ≪橋下代表代行≫

 【石原新代表】代表就任は僕がお願いした。われわれは「決める政治」をずっと掲げてきたので、決める政治を考えれば決定権者は一人の方がいい。石原氏は最強の党のリーダーだ。誰がどうみても石原氏以上の代表はいない。

 【太陽と維新の合併】政党はいろんな考え方の人が集まるのは当然だ。考え方の幅はわれわれが一番狭い。太陽の党と日本維新の会で一番見解の隔たりがある事柄、一番重要な問題だった消費税は、地方税化で合意した。党綱領もひとつにまとめることができる。自民党、民主党に比べればはるかにまとまりのいいグループだ。

 【選挙態勢】全国遊説は石原代表とできる限り一緒に回りたい。衆院選が1カ月後なので、大幅な組織変更はできない。

 【「脱原発」】「2030年代に原発ゼロ」という表記はしない。太陽側に譲ったというよりも、協議の中でそうなった。

(11月18日 産経新聞)

河村市長「党名がいかんと言われりゃ変えます」

 太陽の党共同代表の石原慎太郎前東京都知事と日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は17日、大阪市内で記者会見し、石原氏は15日に合流方針を発表していた減税日本(代表・河村たかし名古屋市長)について「『減税日本』というネーミングが粗雑だ」と述べ、現段階での合流に難色を示した。

 これに対し、河村市長は17日、名古屋市内で記者団に対し、「石原さんからは一緒にやりたいと明確に言っていただいている。党名がいかんと言われりゃ、名前変えますので」と語り、第3極結集には参加できるとの見通しを語った。

(11月18日 読売新聞)

 そういや、ドクター中松こと中松義郎氏が、都知事選に立候補だそうな。この人もなあ…まあ、風物詩だけど。

 ここで「【MV】林檎売りの泡沫少女 / GUMI」を紹介。


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政治とは対照的に、ボカロの世界の未来のなんと広大無辺なことよ。

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