「官製の法治軽視政策」であるところの、どこぞの国の「愛国無罪」キャンペーンとは別の意味で忌避すべき流れ。古今東西、国の乱れは、上の腐敗と、下の空腹と不平等感が揃った時に加速化するもんだ。
スペインで村長が略奪を指揮、貧者の「英雄」に
債務危機が深刻なスペインで、ラホイ政権の緊縮政策に対する地方の反発が強まっている。
南部アンダルシア州では、住民の先頭に立って略奪を指揮する村長まで現れた。
州都セビリアから100キロ。人口約3000のマリナレダはオリーブ畑の真ん中にある。フアンマヌエル・ゴルディーヨ村長(60)は8月、失業者ら十数人を率いて州内のスーパーを襲撃し、略奪したコメや缶詰をセビリアで貧困家庭に配った。
この事件について村長は「悲惨な現状を告発するための非常手段だった」と強調し、「不動産バブルに踊った銀行のツケを庶民が払わされているのだ」と訴えた。
スペインの失業率は欧州連合(EU)で最悪の25%だが、アンダルシアでは実に34%に達する。
村長は事件で全国的な注目を集め、貴族から奪った物を貧者に分け与えた中世イングランドの伝説にちなんで「現代のロビン・フッド」(エル・パイス紙)とも呼ばれた。事件後も毎週、州内を仲間とデモ行進し、銀行で座り込みを行った。
村の主婦カルメン・プラダさん(63)は「子供7人は全員失業し、夫(農業)の月収420ユーロ(約4万2500円)で家族が食べている。泥棒は犯罪だが、村長は現状を変えようとした英雄」とたたえる。警察も、州議員を兼ねる村長の訴追には慎重だ。
(10月4日 読売新聞)
世界ってどうなっちゃうんだろうなあ。結末が来るなら、とっとと来て欲しい気分。
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まずサムネに釣られた。ああ、えりか様。
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