最少の損失で最大の利益を狙うのは、政治を司る者からすれば当然の判断。まずは河本準一一家を生け贄にして、その責任やナマポ生活者を主とする不満層の怒りの矛先を片山さつきに向かわせれば、国としての損失は個人レベルに矮小化されて終了する。一方で、ナマポ制度の規制強化と支給削減という効果は、今回の騒動で国民全体のコンセンサスを得たことにより、早急かつ最大規模で進めることができる。まさにお国からすれば万々歳な結果だな。
今回の場合、ナマポ生活者への支給要件の緩和を進めてきた民主党が自縄自縛で身動きとれない中、自民党と支出削減を図りたい官側関係者がタッグを組んで「反民主党兼反ナマポ」キャンペーンを進めたという背景がある。そういった全体像から見れば、さつきと言うインタフェースの存在なんて小さいもんだよ。
そうと知ってか知らずか、ことさら河本叩きorさつき叩きでこの問題を語ろうとしているタイゾーや芸人仲間、ついでにB層連中はちょっと近視眼過ぎじゃね?と思う次第。あんたらの突っ込んでいるようなことなんて、キャンペーンやっている側からすれば百も承知な上で、事態の責任を個人の齟齬レベルに矮小化しているんだよ。それが何故分からん。逆にそれが分かった上で下記の様なコメントをしているとしたら、その理由なり事情って奴を聞かせてもらいたいもんだな。この記事では、多分それが一番大事な要素だろうから。
杉村太蔵 片山さつきを批判「国会議員の仕事じゃない」
元国会議員で現在はタレントとしても活動している杉村太蔵が27日、レギュラー出演するTBS系「サンデージャポン」で同じ小泉チルドレンだった片山さつき議員を批判した。片山議員は、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一の母親の生活保護受給問題を追及しているが、「国会議員なら役所の不正支給を追及すべき。国会議員の仕事じゃない!」と声を強めて訴えた。
最近はチャラいキャラクターでタレントとしてひっぱりダコの杉村元議員。この日の放送では河本の母親の生活保護受給問題について、「国会議員なら、本来なら不正受給よりも役所の不正支給を追及すべき」とぴしゃり。「国会議員が(タレントの)実名を挙げて(ツイッターで)追及するなんてお門違い。それは国会議員の仕事じゃない!」とまじめな顔で批判した。
これには司会を務める爆笑問題の太田光も「オレたち(芸人が)しゃべると、(同じ芸人仲間の河本を)かばってるように見えるだろうけと」と口を開き、「ツイッターでいかにも市民運動みたいに、“巨悪”と戦うみたいな、あたかも(リビアの)カダフィ(大佐)をやっつけたかのようにするのは、オレちょっととんちんかんな気がする。ツイッターをやってる純真な人たちを利用している気がする」と問題提起した。
(5月27日 デイリースポーツ)
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