民主党の迷走、まさに期待通りの展開になってきた件について

 今回の参院選の惨敗を受けた民主党は、菅総理のみならず、枝野幹事長以下現執行部や落選した千葉法相もそのまま留任させることを決定。当然のことながら、党内非主流派特に小沢派は反発。早速、「小沢派のマリオネット」樽床伸二国対委員長が党内に独自会派を作ると発表、菅総理以下党内主流派との対決姿勢を鮮明に。

 ぶっちゃけ、菅総理には上記以外の選択肢は無かったと思います。思いますけど、まさに予想通りの期待通り。これで臨時国会は実り少なく(≒郵政改革法案の成立など実害少なく)終了し、9月の代表選を挟んで民主党内の内ゲバは先鋭化、年内に党が割れて、内閣不信任決議経由で解散総選挙が行われる可能性がグッと高まりました。

 

 景気については、最近の株価や為替動向を観ている限り、年末に所謂二番底を打つのは、もう避けられません。ならば、年明け-3月末までにまともな挙国一致の保守中道政権を成立させて、ドン底からの回復を彼らに任せる道を選ぶのが、色々な意味で妥当と言うモノ。民主党には、せいぜいあと半年弱ばかり適当に迷走、自らの尻拭いに勤しんでもらいましょう。

民主44、自民51、みんな10=公・共・社は改選下回る―参院選

 11日に投開票された第22回参院選は12日未明、選挙区73、比例代表48の改選121議席が確定した。民主党は選挙区28、比例16の44議席で、改選54議席から大幅に後退した。国民新党は議席を得られず、与党系は非改選を含めて110議席と、過半数の122議席を大きく割り込んだ。一方、自民党は選挙区39、比例12の計51議席を得て、2001年以来9年ぶりに改選第1党となった。

 初めて候補者を擁立したみんなの党は10議席に躍進。公明党は改選から2議席減らしての9議席。共産、社民両党とも1議席を失い、それぞれ3議席と2議席だった。たちあがれ日本と新党改革は比例で各1議席を獲得した。

 焦点となった全国29の1人区で民主党は8議席にとどまり、自民党の21議席に大きく水をあけられた。12ある2人区はすべて同党と議席を分け合った。3人区の愛知と5人区の東京でそれぞれ2議席、残る四つの3人区では1議席を獲得。比例は前回07年の20議席から4減らした。

 自民党は1人区での圧勝に加え、18ある改選数2~5の複数区すべてで1議席を確保した。比例は伸び悩み、前回を2議席下回った。

 みんなの党は、東京、千葉、神奈川で計3議席を獲得し、比例では民主、自民に次ぐ7議席を得た。公明党は、候補者を立てた埼玉、東京、大阪で議席を維持したが、比例は前回に続き1議席減らし、6議席だった。

 共産、社民両党は今回も選挙区では議席に手が届かず、比例のみにとどまった。改選5議席の新党改革、同1議席のたちあがれ日本は比例でそれぞれ1議席を獲得した。 

(7月12日 時事通信)

内閣改造、9月民主党代表選まで見送り=仙谷官房長官

 [東京 12日 ロイター] 仙谷由人官房長官は12日午前の定例記者会見で、参院選で落選した千葉景子法相の処遇について「行政の継続の観点から、続けていただくのが望ましい」と述べた。

 内閣改造についても、原則として9月の党代表選までいじらないとの認識を示し、当面内閣改造を見送る考えを明らかにした。

 千葉法相の続投について仙谷官房長官は「私の考え方と総理も同じだが、9月中に(民主党)代表選がある。参院の執行体制も新しくつくられる。そういうことも含め、行政の継続の観点から、続けていただくのが望ましい」と述べた。

 参院選での民主党敗北については「これだけ厳しい批判にさらされている。謙虚に受け止める」としたが、浮上している枝野幸男幹事長の責任問題については「そういう話はない」と退けた。菅直人首相の進退問題も「きのうあれだけはっきりと記者会見で(続投を)言った。当然のことだ」と述べ、菅首相続投に変更がないとの認識を示した。

(7月12日 時事通信)

幹事長続投を表明=民主・枝野氏

 民主党の枝野幸男幹事長は12日午後、党本部で記者会見し、参院選の敗北を受けた自らの進退について「(菅直人)首相から職務を全うしてほしいとの指示があった。民意を真摯(しんし)に受け止め、どうやって応えていくかに全力を挙げたい」と述べ、続投する考えを表明した。 

(7月12日 時事通信)

 蛇足ながら、一昨日の予想と実際の各党の獲得議席の照らし合わせを。今回の参院選は、投票率はじめ(予想55-57%、結果57.93%)個人的に結構イイ読みが出来ました。

 

・民主党

予想:選挙区26-31議席、比例17-18議席 計43-49議席

結果:選挙区28議席、比例16議席 計44議席

 選挙区はともかく、比例の得票率31.6%は予想していた35%より相当下でした。正直17議席を下回るとは思いませんでしたから、ちょっとビックリ。望外の成果と言えば、神奈川選挙区で千葉景子法相が、比例で工藤堅太郎議員・岩手県連代表が落選したこと。所謂売国三法案への牽制、小沢一派へのダメージと言う点で、この2人の落選は実に意義深いものがありますね。

・自民党

予想:選挙区30-35議席、比例12-13議席 計42-48議席

結果:選挙区39議席、比例12議席 計51議席

 比例の得票率(24.1%)は予想の25%とほぼ変わらず、獲得議席数もビンゴだったのですが、選挙区の結果が予想の上限を4議席も上回りました。これは、沖縄・新潟・大阪などの無所属の対立候補の戦力を、神楽が過大評価していたためです。反省。

・みんなの党

予想:選挙区2-3議席、比例7-8議席 計9-11議席

結果:選挙区3議席、比例7議席 計10議席

 ここは、選挙区・比例ともに良くも悪くも予想通り。しかし、あんまり予想通り過ぎて興醒め。マジ、昨年夏に民主に流れた無党派層の受け皿なのな。ここって。

・公明党

予想:選挙区2-3議席、比例6-7議席 計8-10議席

結果:選挙区3議席、比例6議席 計9議席

 ここも、選挙区・比例ともに良くも悪くも予想通り。党勢そのままの議席数を確保するその手練手管、悔しいけど流石です。

・共産党

予想:選挙区0議席、比例3議席 計3議席

結果:選挙区0議席、比例3議席 計3議席

 ここは他に予想のしようがなかったですね。

・社民党

予想:選挙区0議席、比例1議席 計1議席

結果:選挙区0議席、比例2議席 計2議席

 今回最も驚いたのが、社民党の2議席確保。比例での得票率3.0-3.5%と読んでましたが、実際は3.8%。細かい数値は未検証ですが、このコンマ数%の上乗せが奏功したのかな?

・国民新党

予想:選挙区0議席、比例0-1議席 計0-1議席

結果:選挙区0議席、比例0議席 計0議席

・たちあがれ日本

予想:選挙区0議席、比例0-1議席 計0-1議席

結果:選挙区0議席、比例1議席 計1議席

・新党改革

予想:選挙区0議席、比例0議席 計0議席

結果:選挙区0議席、比例1議席 計1議席

 この3党は、比例での得票率2%の横並びで、3党で最大2議席を取り合う「椅子取りゲーム」を予想していました。で、結果は以上の通り。腐っても与党で国民新党に1議席、次いでたちあがれ日本に1議席と踏んでいましたが、蓋を開けてみれば、各党の得票率は日本=2.1%、新党改革=2.0%、国民新党=1.7%。んー、ここら辺の機微は読めなかったなあ。

・その他諸派

予想:選挙区3-5議席、比例0-1議席 計3-6議席

結果:選挙区0議席、比例0議席 計0議席

 自民党のところでも触れましたが、今回の参院選、無所属が過去の実績や知名度だけで勝つには、少々辛いところがありました。合掌。

 当面のバトルの場となる臨時国会は7月末に召集。本格的な法案審議は9月に入ってからでしょうが、それまでの与野党の駆け引きにも注目ですね。

 ここで「[MAD][2010幻想動漫最萌大戰☆開戰宣傳片CM][流星回天]」を紹介。


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今年の日本の最萌でこういうの作って下さる方はおられないのかな。

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