日本は「欲しがりません勝つまでは」で突っ張るべきな件について

 言っとくけど、大東亜戦争前のABCD包囲陣で本当に怖かったのはAとBだけですから。ましてや21世紀のこのご時世、一国だけが突っ走った兵糧攻めもどきが通用するわけもない。幸い日本のレアメタル/レアアース備蓄量は世界屈指(それを公表している点についてはいかがなものかと思うけど)。10年は無理だけど、数ヵ月単位なら耐えられます。落とし所は2ヵ月先のAPEC。十分耐えられる。ゴールの見えている持久走なら耐えられる。ここで退いては今後に禍根を残す。今こそ日本は、「欲しがりません勝つまでは」の精神で中国の圧力に対して突っ張り続けるべきです。

 一方の中国。公式には「レアアースの輸出制限報道はデマだ」とコメントしているようですが、もし欠片でも「そういう動き」を見せたら(現場単位では既にそういう動きはあるけど)、速攻でWTOに提訴されることを連中には肝に銘じてもらいましょうかね。我慢慣れしている日本民族にも限界があるぞ、と。

<中国>米紙「レアアース対日禁輸」と報道 商務省は否定

 【井出晋平、北京・浦松丈二】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は23日、中国当局がハイブリッド車の製造などに不可欠なレアアース(希土類)の日本向け輸出を禁止したと報じた。尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での衝突事故で、温家宝首相が「新たな行動を取る」と警告していることから、禁輸が事実なら事実上の対抗措置とみられる。

 同紙は、匿名の業界関係者の話として報じた。禁輸措置は今月末までで、その後は日本側の対応次第で継続されるかどうかが決まる。29日には衝突事件で逮捕された中国人船長の拘置期限を迎えるため、日本側に圧力をかけた形だ。

 一方、ロイター通信などによると、中国商務省報道官は「レアアースの対日輸出は禁止していない」と同紙報道を否定した。

 しかし、業界関係者は毎日新聞の取材に「輸出規制で品薄になった時期に情報が流れ、価格上昇などの影響が出そうだ」と話した。

 AP通信によると、中国当局は日本向けにレアアースを輸出している主要企業に対して輸出しないよう圧力をかけている。日本に輸出した場合、当局が割り当てる輸出許可枠を削減すると示唆しているという。

 日本の大手商社によると、レアアースを輸入するための中国での通関手続きが21日、ストップした。レアアースの通関が突然、認められなくなるのは極めて珍しいという。

 中国は22~24日、中秋節の連休で、税関も休んでいる。差し止められたのは実質的には21日だけだが、この商社の幹部は「たまたま税関の事務作業が滞っただけなのか、禁輸措置なのかは、連休が明けてみるまで分からない」と困惑している。

 中国政府は21日には、旅行各社に訪日ツアーの販売自粛を要請し、各社は事実上、ツアーを販売できなくなっている。レアアースでも、日本側に圧力を加えるため、中国側が事実上の禁輸措置に踏み切った可能性は否定できない。

 中国は今年7月、今年のレアアース輸出許可枠を前年比4割減の約3万トンに削減すると決定。今年8月に開催された日中ハイレベル経済対話でも削減見直しが協議された。

 ◇ことば・レアアース

 生産・流通量の少ないレアメタル(希少金属)のうち、性質が似た17元素の総称。他金属と混ぜると磁力が強まったり、耐熱性が高まる特性があり、ハイブリッド車やパソコン、デジタルカメラなどハイテク製品の部品に不可欠な金属だ。産地が偏在しており、中国が世界生産量の9割超を占めている。

(9月23日 毎日新聞)

 レアメタル/レアアースの安定確保の重要性については、過去弊ブログでも何度か取り上げさせて頂いていますが、今回の中国の振る舞いを見ているとまさに「今そこにある危機」。レアメタル/レアアース代替素材の開発や、都市鉱山の活用を含めた同素材リサイクル技術の向上の必要性が、これまで以上に強まりそうです。否、強めるべきでしょうね。

 ここで「【手描き】 けいおん!!OPパロ てつをん!! 【GO!GO!MANIAC】」を紹介。


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後半、じわじわくるなぁ(^^;。

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