日本は「敗戦国」「挑戦者」として出直すべき時が来た件について

 2010年9月24日、日本は中国からの内政干渉と経済圧力とそして無法に屈した。これは主権国家としての敗北、敗戦に他ならない。

 思えば日本は、明治維新から日清・日露戦争を経て積み上げてきた成果の大半を、大東亜戦争での敗戦によって物心両面で失った。そしてその後は、米国による戦後愚民化・植民地政策にスポイルされ続け、特アやそのその左翼シンパによる反日諸工作に踊らされ続け、精神面での衰退とは対照的に、事実上米国の指導のもとで図体だけは効率的に肥え太った。しかし、それでも豚には豚なりの幸せがあった。豚にだって効率的に肥えることで世界に貢献できることはあった。敗戦前から受け継いだ僅かな遺産を活かすことで、日本は血統書つきの良質な豚であり続けてきた。それが戦後から1980年代後半、2000年代初頭の「世界第二の経済大国」日本の姿であり、役割だった。

 しかし、冷戦が終了し、日本と言う豚を「安全に」流通させる必要性が低下した瞬間、「食われる以外の選択肢を持てない肥え太った二流国」は、自分の力で自国を守ることはおろか、他国の無法な圧力に対抗することすら満足にできない実態を世界に晒した。そして昨日、その事実を日本政府が自ら世界中に公表することになった。今の日本は明治維新直後のアジアの奇跡の後継者ではなく、主権国家の大原則を貫き通すことのできない愚物、弱者、敗者だと言うことを、当事者が自ら世界に知らしめた。2010年9月24日、日本は再び敗戦国となった。日本人自らの手で。

 自ら知らしめた以上、もう後には戻れない。中国に対する怒りとは別に、己が不甲斐なさは事実として認めざるを得ない。問題は次だ。いつかこの借りを兆倍にして返すためにも、食われるだけの良質豚としての現状から脱却するためにも、敗戦国・日本は何をすべきかだ。

「場当たり」民主外交、日米軽視で中国が強気に

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で中国人船長の釈放が決まったことを受け、民主党の外交政策が場当たり的だという批判が改めて出ている。

 船長の処分を巡っては、日本政府は一貫して「悪質であり、日本の国内法にのっとって粛々と扱う」と強調し、拘置期限も延長した。しかし、中国側からの圧力が強まった時期に、拘置期限の途中で釈放を決めた。この点について、「一貫性がない」と指摘する声が上がっている。民主党のベテラン議員は24日、「外交政策の詰めをなおざりにしてきた問題点が露呈した」と今回の対応を批判した。

 民主党政権では、日米中3か国の関係を「正三角形だ」とし、日米関係と日中関係を同等に位置づける向きがあった。

 昨年12月には、小沢一郎元代表が約140人の訪中団を率いて胡錦濤国家主席と面会したり、これまでの慣行を破る形で中国国家副主席の天皇陛下との会見の希望を受け入れたりと、中国との関係を重視する姿勢が強まった。

 一方で、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題では、米国との合意を白紙に戻そうとして行き詰まり、米側の強い不信を招いた。

 こうした対応が今回の事態につながっているという指摘がある。「日米関係の弱体化を見透かされて領海侵犯され、その後も中国側に強気に出られている。日本側は中国におもねるあまり、外交的な駆け引きもできなくなっている」(政府筋)というわけだ。

 問題が手詰まり状態に陥った後も、日本側は事態打開に向け、中国側に効果的な働きかけをすることはできなかった。閣僚や党幹部に外交交渉に携わった経験のある議員が少なく、中国要人とのパイプがないことが影響しているとみられている。

(9月25日 読売新聞)

 開き直ろう。日本は再び敗れた。敗戦国はまず自国の主権と国民を守るために最善を尽くすべきだ。弱者が「経済大国」「アジアの大国」を気取って背伸びをする必要は無い。敵は「今のアジアの大国」中国だ。中国と単独で互角に戦うことは、もはや日本には不可能だ。味方陣営を再構築しよう。日本はシーパワー国家だ。ランドパワー大国・中国に対抗できる唯一のシーパワー大国・米国に再度膝を屈し「自由と繁栄の弧」構想の実現を再度進めよう。インドから東南アジア諸国を含む「環太平洋同盟」を構築し中国に対抗しよう。日本が盟主になる必要はない。中国の風下に立っているアジア諸国群の一国として、中国の今以上の増長を喜ばぬ米国と歩調を合わせ、陣営の一員として果たせる役目を果たそう。

 挑戦者となろう。明治維新の時のように。まず産業モデルを変えよう。中国を含むBRICsやVISTA諸国と張り合い、彼らに依存するのはもうやめよう。資源と潜在市場と労働力とそして成長力を持つ彼らに、日本はもう敵わない。「Made in Japan」「Made with Japan」の呪縛から脱却しよう。「Made by Japan」で勝負しよう。今の日本は、十分肥えてはいるが故に成長の止まっている豚だ。量を捨てて、質すら半端なモノは大半を捨ててブランドの向上に特化し、拡大から離れて価値の創出と向上に特化し、それらを支える人材の育成に集中しよう。その過程で脱落する大多数の労働者を見捨てないために、オランダのワッセナー合意のようなパラダイム的転換に挑戦しよう。そして、産業競争力の純度を高めよう。「張り子の肥満体経済大国」であることを捨て、「自らの足で立ちうる筋肉質産業立国」を目指そう。

 それらの施策を進めるためには、日本はもう一度餓えて肉を落とし、必要なところから鍛えなおす必要がある。その覚悟を持つに足る社会を作ろう。痩せた侍となるも肥えた豚となるなかれ。そのためにも、民主党政権には一日一分一秒でも早く政権の座から降りてもらいたい。彼らには、敗戦国に自立の道を示す能が無く、挑戦者に挑戦するプランを提示する覚悟が無い。今回の惨状を招いた原因の一端が民主党の無能にあることとは別に、彼らに敗者・日本の未来を託すことはできない。

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