国民に犠牲求める=楽観を戒め-オバマ次期米大統領

 そういや、故・ケネディ大統領も、就任演説で国民に対して「国が諸君に何をしてくれるかを問うのではなく、 諸君が国のために何ができるかを問うて欲しい」と語りましたっけね。今回の場合、背景はかなーり違いますが、「おまいら、そろそろ国や行政に甘えずに、自前の独立独歩の根性とプライドで気張らんかい!」という「アクティブ・シチズン」的思考は、共通しているかな?。危急性と切実度ではオバマ氏の方が数段切羽詰まっているでしょうけど。

 まあ、ここまで経済状況が悪化している以上、メディアや世論に阿て、国民の目を現実からそらさせ続ける必要は、もはや無い。非常の時だ。非常の策を用い、非情の言を述べることに何の問題も無い。夢のある言葉で国民の支持を集めるだけでなく、厳しい言葉で国民の蒙を啓くのも政治家の重要なお仕事です。

 顧みて日本じゃ、政府・行政が派遣村や定額給付金騒動に振り回され続けた挙句、二次補正予算案を通すだけでヒイヒイ状態ですか…。全く以て情けないです。振り回される方に対しても、振り回す方に対しても、自分自身が事態を振り回すネタを提供したのにその責任にはほっかむりをし、「自分は振り回されている被害者だ」と開き直っている方に対しても。

 【ワシントン10日時事】オバマ次期米大統領は10日までに収録されたABCテレビとのインタビューで、リセッション(景気後退)に陥った米経済の立て直しに当たって国民に犠牲を求める厳しい姿勢を示し、選挙公約も部分的に後退を余儀なくされるとの見通しを明らかにした。オバマ氏は、深刻な経済危機を背景に、国民に過剰な期待と楽観を戒める狙いだ。

 11日に放映されるインタビューの主な内容をABCテレビがホームページで明らかにした。

(1月11日 時事通信)

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