切り札は全て日本側にある尖閣諸島漁船衝突事件な件について

　いずれ幕引きをしなくてはならない本件ですが、中国の圧力に日本が折れる必要や中国の焦燥に同情してやる余地は全くありません。とりあえず、この数日中国側が提示してきた圧力の数々、「日中間の閣僚級以上の交流の停止」「東シナ海ガス田開発施設への設備持ち込み」「民間経済・文化交流の妨害」etcについてその効果の無さを知らしめ、こちらにとって倍旧のメリットがある譲歩条件を中国から引き出すまでは、日本は国内の法制度に法って知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいればいいだけのことです。どの視点から観ても罪は中国側にあるのだから、動けば動くだけ泥沼に嵌まるのはあちらさんの方。

　無論、上記の目的をあからさまに表すのは下品に過ぎるので、あくまでも「日本は国内法に準拠した行動を取っているだけ」と主張し続けることが肝要なのは、言うまでもありません。交渉の副産物として、「共産党政府が中国国内に向かってやっている『唯物史観的な上から目線』指導が国際社会では基本的に通用しない」ってことを世に知らしめるだけでも、今回の我慢比べには意味がある。いずれにせよ、漁船船長の身柄から領有権の主張背景に至るまで、事態を左右する権限/カードは現在全て日本側にあります。このアドバンテージを安易に手放した場合、次の非難の矛先は自分たちに向かうであろうことを民主党政権と外務省は強く自覚しておくべきでしょう。

漁船衝突　中国、対日閣僚交流を停止…船長拘置延長で

　沖縄県・尖閣諸島（中国名・釣魚島）近くで中国漁船が日本の海上保安庁巡視船に衝突した事件で、石垣簡易裁判所は１９日、公務執行妨害容疑で逮捕・送検された中国人船長、※其雄容疑者（４１）について、拘置期限の１０日間延長を認める決定をした。中国外務省は同日夜、日中間の閣僚級以上の交流を停止したほか、航空路線の増便を巡る政府間交渉に向けた接触を停止するなどの対抗措置を明らかにした。中国国営・新華社通信が伝えた。（※は「簷」の竹カンムリを取る）

　◇航空路線増便交渉も

　拘置期限は２９日になる。石垣海上保安部によると、中国漁船は久場島の北西約１５キロの日本領海内で、突然かじを大きく切り、追跡中の巡視船に衝突した。※容疑者は衝突したことは認めているが、故意ではなかったと供述しているという。

　保安部は、漁船が不法操業していたとして、外国人漁業規制法違反容疑でも捜査している。他の中国人船員１４人については任意での捜査が終わり、１３日に帰国した。中国政府は事件後、東シナ海ガス田開発の条約締結交渉延期など事実上の対抗措置を発表していた。

　拘置延長を受けて中国外務省の馬朝旭報道局長は談話を発表し、改めて船長の即時無条件釈放を要求。「日本側が独断専行で過ちを繰り返せば、中国はさらに強い対抗措置を取り、その結果は日本が責任を負うことになるだろう」と指摘した。

　今回の事件で、中国外務省が「対抗措置」という言葉を用いたのは初めて。新華社によると、外務省は閣僚級以上の交流停止や航空交渉に向けた接触停止に加えて、日中石炭関係総合会議の延期も決めた。

　今後、※容疑者に対する司法手続きの節目で、中国側が新たな対抗措置を打ち出す可能性もある。

　日中の航空交渉は昨年４月から中断しており、８月に当時の前原誠司国土交通相が訪中した際に早期再開を要請。中国側も前向きの姿勢を示していた。【井本義親、北京・成沢健一】

（9月20日毎日新聞）

　この点に限れば、先の民主党代表選で小沢氏が惨敗して良かったのかな？(^^;。まあ、代表選で勝者となって、米国に不自然なくらい配慮している菅総理や仙谷官房長官にしても、少し前に小沢氏を見限った●●Aからカネでキンタマ握られているだけだもんね。「今の顔」をいつまで続けていけるかは甚だ疑問ですな。どうせあと数カ月の命だから、どーでもいいけど＞菅政権。

　ここで「【MMD】Angel Beats! Perfume Dream Fighter 【天使ちゃんマジ天使】」を紹介。