今日の日本経済新聞夕刊20080607

朝刊と違って普段はさくーっと読み飛ばしている日経の夕刊ですが(酷いことを(^^;)、今日は1面の3記事に少し目がとまったので備忘録的に。

  • あすへの話題

予防栄養学研究者の家森幸男氏による「ビルカバンバの悲劇」という記事。ビルカバンバって何だろ?と思って記事を読んでみたら、電気炊飯器を導入したのきっかけに、主食が「芋+トウモロコシ」から「米+ラード+塩=ラード飯」に変わって、寿命が一気に10年縮まったという、南米エクアドルの長寿村だそうな。なるほど。これに関連して、記事では過去から現在に至る日本の食生活の変化を主食の「ごはん」の観点から触れていて、ちょっと新鮮でした。

  • 波音

「モモンガとサメ」という題で、最近騒ぎになっている「五輪用競泳用水着の採用問題」について触れたもの。確かに大事なのは、競技用具に投入された技術ではなく競技者自身の実力と技量です。その意味で、昨日のジャパンオープンで北島康介が羽織った「抗議Tシャツ」は、選手として偽らざる心情を表したものだと思います。

ただ、その一方で、勝利のために競技者が投入する努力の中には「最良の武器の選定」も含まれ、その努力を認める姿勢が周辺には必要だとも思うのですよ。ですので同大会に際して「昔はみんな褌だった」「水着なんて大きな問題じゃない」と言い放った古橋広之進・日本水泳連盟名誉会長には、少しばかり失望してしまいました。

  • ecoサミット・点描

北海道の水素カーベンチャーについての記事。燃料電池車ではない水素そのものを燃料に使う自動車は確かに有望。BMWやマツダとかも研究してますしね。だけど、水素運搬手段としての有機ハイドライドを、ちょっとヨイショしすぎじゃないですか?。確かに走行時の排熱を使って水素を取り出す点は、エコかもしんないけど、有機ハイドライドは貯蔵と排出の過程で水素の持つエネルギーの約半分が失われちゃうというのが何とも…(^^;。

全体としての運営コストから考えると、まだ「高圧圧縮+水素吸蔵合金」のハイブリッドシステムの方が現実的じゃないかな?と神楽は思います(記事中のフレイン・エナジー社がその問題を解決済みなら話は別ですが)。まあ、「高圧圧縮+水素吸蔵合金」にしたって、高圧タンクは機材の耐久性の強化、水素吸蔵合金は水素放出時の合金の水素脆化防止と、実際の製品化前に解決すべき厄介な問題を多々抱えている点では、有機ハイドライドと大して変わりませんけどね。

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