コソボ独立宣言、「セルビア系の保護」「合併を放棄」

一方的独立宣言、来月中旬にも=住民の期待膨らむ-コソボ

 結果は出た。あとは、セルビアとロシアが「妥協」してくれればいいんだけど…。「国連安保理決議1244号を楯に一暴れする程度で幕を下ろすだろう」ロシアはともかく、国際的実行力に欠けるセルビアはテロの1つや2つ引き起こしそうだなあ。

 【プリシュティナ(セルビア南部コソボ自治州)=黒沢潤】コソボ自治州議会は17日午後3時(日本時間同11時)から本会議を開催、セルビアからの独立宣言を採択する。国旗も決定する見通し。米英仏独など欧米主要国は速やかに国家承認する方針だが、独立に反対してきたセルビアやロシアは一段と反発を強めそうだ。

 憲法も近く採択されるが、憲法にはアルバニア系住民が約9割を占めるコソボにおけるセルビア系住民(8%)の保護や、隣国アルバニアなど他の国家との合併を放棄するといった文言を盛り込む。公開手続きを経た後に発効する。

 欧州連合(EU)は16日、コソボを暫定統治してきた国連に代わる司法行政グループ(2000人規模)の派遣を正式に決定、業務を6月をめどに完全に引き継ぐ方針だ。コソボでは北大西洋条約機構(NATO)中心の1万6000人が厳戒態勢を敷いている。

 コソボ独立に伴い、英仏独や米国が18日にも国家承認を行う予定。世界銀行やEUは6月に復興支援会議を開催する。

 これに対し、セルビア政府はコソボに経済制裁を科すことを言明しており、コソボを国家承認した国の大使を召還するなどの外交措置もとる。コソボ内のセルビア系住民地区では、独自の「議会」を創設する動きもある。ロシアもセルビアと連携して、国連安保理の場で独立無効を主張するとみられる。

(2月17日 産経新聞)

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