有権者に選択肢が与えられなかった選挙に何の意味がある? ~ 香港立法会選、親中派「圧勝」 民主派初のゼロ 投票率過去最低

虚しいよなあ。

香港立法会選、親中派「圧勝」 民主派初のゼロ―投票率過去最低(2021/12/20 時事通信)

【香港時事】19日投票の香港立法会(議会、定数90)選挙は20日、開票作業を終えた。数人の自称民主派は全員が大差で落選し、親中派の「圧勝」が確定。過去の立法会選で3~4割の議席を維持してきた民主派は、1997年の香港返還後初めて選挙によってゼロとなった。
153人の候補者のうち、自称民主派と中間的な路線を掲げる十数人が「非親中派」とされていた。業界別の間接選挙枠(定数30)で1人の非親中派が当選した以外、軒並み敗れた。
香港では今年5月、中国主導で選挙制度が大幅に変更され、定数は70から90に拡大された。香港では伝統的に市民の6割が民主派支持と言われるが、民意が反映されやすい直接選挙枠は従来の35から20に縮小。立候補に当たっては、一定数の親中派の推薦を得た上で、中国や香港への「忠誠心」を基準とした審査を通過しなければならず、民主派出馬は極めて困難な状況となった。
主要民主派政党は候補者擁立を見送り、有権者の投票意欲も低下。直接選挙枠の投票率は2016年の前回選挙から30ポイント近く下がり、過去最低の30.2%だった。多くの民主派支持層が棄権を選んだ結果、親中派に票が集中した。

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