「中途半端に進めても」誰も幸せにならないTPP交渉参加

 皆が揃って幸せになれる社会なんてない。TPPへの参加による犠牲者は必ず発生する。配慮しようがしまいが必ず発生する。しかし、TPPに参加しなければ日本全体が衰退して、犠牲者の規模は段違いに大きくなる。既に十分すぎるほど出遅れている日本。「手術」は短期間&一気に、幾つかの少数意見を排除しながら進めなくては、それこそ手遅れになる。この位のこと、よほどの脊髄反射な寸足らずか極右&極左偏向馬鹿でもなけりゃ、分かっていて当然。

 ましてや、政治家においていわんやをや。最大多数個人の最大幸福を目指すなら、どこかで「その泥」をかぶらなきゃならないのが政治家の宿命だ。その意味で、昨日の野田総理のTPP交渉参加表明は、「泥をかぶる」覚悟を感じられない点で何とも中途半端。いいかげんに腹くくれよ、ドジョウ宰相。選挙への影響が怖くてダンマリ決め込んでいる背骨レスな議員連中や、国内既得権益者や関連省庁の突き上げ喰らって、「交渉参加を協議する表明だからまだ正式な参加表明じゃない」と言い訳作りに汲々としている鹿野道彦農林水産相や山田正彦前農林水産相のようなクソよりは、10倍マシだけどさ。

「守るところは守る」首相、交渉参加に決意表明

 野田首相は11日の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に向けた決意を表明する一方、党内外に根強い慎重論への配慮も示した。

 首相は交渉参加の意義を、「貿易、投資立国である日本がアジア太平洋地域において、よりフロンティアを開拓していくところに意義がある」と唱えた。首相の言葉には、「TPP参加は日本経済復活のラストチャンス」(首相周辺)という思いもにじんだ。

 一方で交渉に臨む決意として、「守るところは守り、勝ち取るものは勝ち取る」と強調した。母の実家が農家であることにも触れ、「母の背中のカゴに揺られながら、のどかな農村で幼い日々を過ごした光景と土のにおいが私の記憶の原点にある。美しい農村は断固として守り抜く」と訴えて、慎重派に理解を求めることも忘れなかった。

(11月11日 読売新聞)

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