2月10日、北朝鮮の金正恩が文在寅に「平壌に来い」と命じ、文は「状況を整え次第伺います」と応じた。
これを受けて、小野寺五典防衛相は「過去、日本も韓国も北朝鮮の融和的な政策に乗ってしまい、結果として北朝鮮が核・ミサイル開発を継続した」「その反省は韓国も十分認識し、しっかり対応されると思う」とコメントした。
小野寺防衛相のコメントは、普通に常識的な内容だ。しかし、それらの常識を文大統領も有しているかといえば、疑問と言わざるを得ない。仮に文大統領が正しい認識を有し常識的な判断を行える人物であれば、2月9日と10日の両日、彼は日米の首脳陣相手にこういう態度を採っていない。
文在寅は五輪開幕直前に米朝融和ムードを演出したかったんだろうけど、正直言って逆効果。悪手の極み。
米国サイドからすると、北朝鮮の宣伝材料として使 われることが分かり切っているのに、ペンスを金永南のトイメンに座らせられるわけがない。一方の北朝鮮サイドからすれば、形式的な存在であるとはいえ、自国の国家元首を米国の副大統領が袖にしたわけで、メンツ丸つぶれ。
本音では、アメさん相手に穏やかトークをしたかったのだとしても、もう無理。金正恩個人の意向というより、北朝鮮の外交スタイルがそれを許さない。
米朝関係の改善が当面無くなったことを事前に把握していたペンス副大統領。その彼と、夕食会前の車中で打ち合わせ済みの安倍首相が、金永南と接触し、米国と北朝鮮の直接交渉ラインを自ら潰した韓国政府のフォローに回っていたのに、文在寅はその意図を無視した挙句にこのザマよ。
安倍首相が「誰の代理」で米韓演習について言及したのかを考えれば、文はこのことを公表すべきではなかった。今一番怒っているのは多分米国そしてトランプ。/ <日韓首脳会談>文氏、首相に不快感 米韓演習巡り(毎日新聞) – Yahoo!ニュース https://t.co/CrApytXxL2 @YahooNewsTopics
— wer y sagt (@kaguramay) 2018年2月10日
つまり、米国からの諫言も、米国の意向を受けた日本からの伝言も、文在寅は素直に聞く気はないということだ。少なくとも、日米からのメッセージの意図するところを理解するつもりはないということだ。
一方で、金正恩からの誘いには速攻で乗る。弁護士上がりとはとても思えない、なんとも驚異的な尻軽さ。
「もう好きにしろや。この馬鹿は」
文在寅が単なる私人であれば、そう突き放して終わりだが、残念ながらこいつが大統領である限り、大韓民国一国が文に引きずられて愚行を続ける恐れがあるわけで、無視して終わりというわけにはいかない。
北朝鮮が韓国の経済力を堂々と取り込んで、核戦力を整備する前になんとかしないと、本当にシャレにならん存在になるぞ。文からの朝貢で復活した北朝鮮も、歪な形で朝鮮民族の核を手に入れる韓国も。
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は10日、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の妹らと会談し、この中で北朝鮮側から南北首脳会談の開催の提案を受けました。一方、アメリカのペンス副大統領は、ムン大統領に対して日米韓の3か国が連携して北朝鮮への圧力を最大限高める必要性を再び強調していて、改めてムン大統領にくぎを刺した形です。
韓国のムン・ジェイン大統領は10日、ピョンチャンオリンピックに合わせて韓国を訪れている、北朝鮮の高位級代表団と会談しました。
この中でキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が、キム委員長の親書をムン大統領に手渡し、近く北朝鮮を訪問するよう要請したうえで、ピョンヤンでの南北首脳会談の開催を提案しました。
これに対してムン大統領は、訪朝するには北朝鮮とアメリカが早期に対話する必要があるとの考えを伝えたということです。
これについて、アメリカのペンス副大統領は、オリンピックの会場でムン大統領から会談の内容について若干説明を受けたとしたうえで、ムン大統領との間で日米韓の3か国が連携して北朝鮮への圧力を最大限高める必要性を再度、確認したとしています。
ペンス副大統領は、日米韓3か国の立場に隔たりはないと主張しましたが、北朝鮮が韓国に対して微笑み外交を展開する中、融和的な姿勢が目立つムン大統領に改めてくぎを刺した形です。
一方、アメリカ政府の高官によりますと、ペンス副大統領は、ムン大統領から北朝鮮の高位級代表団との接触を促されていたということですが、米朝の接触はなく、ペンス副大統領は10日夜、オリンピックの会場を発ち、帰国の途につきました。
(2月11日 NHK)
安倍首相「北の微笑外交に注意を」…文大統領「国際協調が乱れることはない」
(前略)
北核対応でも両国の首脳は隔たりを見せた。文大統領は「南北対話が非核化をあいまいにし、国際協調を乱すというのは杞憂にすぎない」とし「南北関係の改善と対話が結局、非核化につながらなければいけない」と述べた。
一方、安倍首相は「北朝鮮は平昌五輪期間に南北対話をしながらも核・ミサイル開発に注力している」とし「北朝鮮の微笑外交に惑わされてはいけない」と指摘した。安倍首相は会談後、日本の記者らに「(北朝鮮の核開発を)国際社会が直視しなければならず、対話のための対話は意味がない」とし「これを確実に文大統領に伝えた」と話した。
日本政府当局者は「安倍首相は『本当に重要なのは五輪以降であり、北朝鮮が非核化に向けて誠意のある意志を具体的な行動で見せることが非常に重要だ』と述べ、安保理制裁履行の重要性を強調した」と伝えた。
(2月10日 中央日報)
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