かたや、自分たちを捨てたことへの怒りというよりも、「せめて少しはカッコつけさせてくれ」という事情とドミノ離脱への恐怖から、英国に早期離脱を迫るEU。
かたや、揺れる欧州各国を「裸にならなきゃ始まらないショーの始まりさ」と煽り、「EU加盟国」という下着をはぎ取って思想的に手籠めにしようとしている極右政党。
EU「戻る気になりゃいつでもおいでよ、とは言わんがな」
極右政党「おれのすべてをみせてやる、とも言わんがな」
本音と建前と本心と悪意が交錯する欧州大陸。いやあ、乱世乱世。
【AFP=時事】英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利し、加盟各国の「ドミノ離脱」へと発展する懸念が高まる中、大打撃を受けたEUは24日、英国に対して「なるべく速やかに」離脱するよう促した。
ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相とフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、英国との衝撃的な決別を乗り越えるためにEUに改革を要請した。
また、EU加盟国の首脳陣は英国への未練を直ちに断ち切るかのように共同声明を発表し、英国に対して「離脱の手続きは困難を伴うかもしれないが、英国民が今回出した結論をなるべく速やかに実現」するよう強い口調で呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News。
戦後の欧州統合が台無しになりかねない事態に身構えるEU当局者らとは対照的に、「反EU」「反移民」をスローガンに掲げる各地の極右・新興政党は「英国に続け」と気勢を上げている。
「EUのエリートたちは敗北し、新たなスタートを切る時が来た」。オランダの極右・自由党のウィルダース党首は英国民投票の結果を手放しで歓迎し、次は自分たちの番だと訴えた。
反EUのうねりは北欧でも脈打っている。デンマークやスウェーデンの極右政党は、EU残留か離脱かを問う英国同様の国民投票を要求。欧州債務危機でドイツとともに緊縮財政路線を張ったフィンランドでは、ユーロ圏からの離脱を問う国民投票の実施を求める声が出ている。
イタリアの新興政党「五つ星運動」も、ユーロ離脱の国民投票の実施を目指している。19日のローマ市長選では、同党候補が当選を果たした。
(一部抜粋)
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