モスル失陥までに「イスラム国」はあと何カ国の首都でテロを起こすだろう ~ イラクとトルコの両国首都で大規模自爆テロ発生

 イラクでは、特にシーア派住民が多いバグダッド東部が襲われ、トルコでは、名所「ブルーモスク」を擁し、欧州人観光客の多いイスタンブール屈指の観光地区・スルタンアフメットで、自爆テロが起きた。

 サウジとイランの対立が深まる中、シーア派を殊更に殺傷することで、「中東に更なる憎悪と混乱を」。難民問題でムスリムとの文明対立一歩手前の欧州の観光客を殺傷することで、「世界に更なる不信と衝突を」。今回の2つのテロを受けて、世界各国は「イスラム国」への圧力の足並みを乱さざるを得ないだろう。戦術的な成果もさることながら、モスル失陥の先延ばしという点で実に効果的なテロ戦略だな。

モスル奪還が早いか、ISシンパによる同時多発テロが早いか ~ イラク政府軍、ラマディを奪還(2015/12/28)

 次の正念場は、モスル奪還作戦。今度モスルのスンニ派住人を見捨てるような戦いをすれば、シーア派が多いイラク中央政府は、北部地区を掌握することは二度とできないだろう。

 ISもそのことは良く分かっている。モスル失陥を一日でも遅らせるためには何でもする。イラク中央での自爆テロはもちろん、バグダッドのお歴々の後ろ盾になっている米国や欧州での同時多発テロも。

 イラク政府軍のモスル奪還が先か。ISシンパによる世界同時多発テロが先か。2016年は、この2つの出来事のどちらが早いかに注目だね。

 

 第1ラウンドはイスラム国が獲った。第2ラウンドで欧米や彼ら側のアラブ諸国の反撃は、さて、為るかな。

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イラクで「イスラム国」による爆弾テロ相次ぐ 75人以上死亡

 イラクで、過激派組織「イスラム国」による爆弾テロが相次いで発生し、75人以上が死亡した。

 地元メディアなどによると、11日、首都バグダッドのショッピングモール近くで、自動車が爆発。

 その後、武装した男らが、モールに押し入って銃を乱射し、さらに爆弾をつけたベルトを爆発させて、自爆した。

 また、バグダッド郊外の商業施設やカフェテリアなどでも自爆テロが相次ぎ、あわせて75人が死亡した。

 このうちの2件について、「イスラム国」が、イスラム教シーア派を狙ったとする犯行声明を出している。

(1月12日 FNN)

<トルコ爆発>大統領、自爆テロとの見方 IS関与の可能性

 【エルサレム大治朋子】トルコの最大都市イスタンブール中心部の旧市街スルタンアフメット地区で12日午前10時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、大きな爆発があり、地元当局によると、少なくとも10人が死亡、15人が負傷した。エルドアン大統領は同日、演説で爆発はシリア出身者による自爆テロとの見方を示した。

 爆発を受け、ダウトオール首相は治安担当者らを集めた緊急会議を開催。治安当局者はロイター通信に、過激派組織「イスラム国」(IS)が関与した可能性が高いとの見方を示した。

 負傷者にはノルウェー人のほか、ドイツからの観光客も含まれるとの情報がある。在イスタンブール日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

 現場は「ブルーモスク」の通称で知られる世界遺産「スルタンアフメット・モスク」(イスラム礼拝所)やアヤソフィア博物館がある観光名所で、多くの外国人観光客が訪れる。

 スルタンアフメット地区では昨年1月にも、警察署内で女が自爆し、警察官1人が死亡した。また、首都アンカラでは昨年10月、クルド系の集会を狙ったとみられる自爆テロで100人以上が死亡している。

(1月12日 毎日新聞)

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