どう考えても、まともな人間のまともな発言じゃないんだが、この御仁が、共和党の大統領候補として支持率No1なのは、現実なんだよな。
トランプは、12/2にカリフォルニア州サンバーナディノで起きたテロのずっと以前から世論の支持を得続けているのだから、今日のアメリカの有様が、昨日のフランス地域圏選挙で国民戦線が躍進した惨状と同じ構図とは言えない。いや、言えないからこそ、フランスのケースよりも深刻なんだよな。今のアメリカは。
現地では一体何が起きているのか。9.11でマッチョに振れ過ぎ、オバマで弱腰に振れ過ぎ、そして再度マッチョに振れ過ぎているアバウトなアメリカ人が、騒いでいるだけなのか。パックス・アメリカーナの無謬を今だに妄信している無邪気なアメリカンが、一定数以上いるだけなのか。それとも、トランプみたいなアレとISISみたいなアレがグローバルで噛み合うことで利益を享受する誰かさんが、後ろにいるってことなのか。
背景事情がなんであれ、不変の厄介な真実が現地にはある。アメリカ人は自分の正しさを疑っている時も、力だけは疑わない。自分が舐められていると感じている時は特に。この1点において、米国人は非常に危険だ。ルペンはおろか、プーチンよりも遥かに。
来年の米大統領選の共和党候補者指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏は7日、イスラム教徒が米国に入るのを当面は禁止すべきだとの声明を発表した。米カリフォルニア州で起きた銃乱射事件で容疑者がイスラム過激派の影響を受けたとされることが念頭にあり、イスラム教徒への露骨な敵視は早速物議を醸している。
トランプ氏は声明で、米国に住むイスラム教徒を対象としたインターネット調査で25%の人が「米国人への暴力は世界的な聖戦(ジハード)の一部として正当化される」と回答したと指摘。「この憎悪が理解を超えていることは明らかだ」と述べた。「米国を、聖戦を信じる者による残虐な攻撃の犠牲にすべきではない」として、過激主義を封じ込める対策を講じるまでイスラム教徒の入国を禁止すべきだとの考えを示した。
こうした発言には共和党内からも批判が起き、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事はツイッターで「トランプ氏は錯乱している。彼の政策提言は真面目に考えられたものではない」と断じた。
一方、ロイター通信によると、トランプ氏を追う元神経外科医のベン・カーソン氏の広報官も、「米国を訪問した人は滞在中、監視されるべきだ」と、外国人への監視を強化すべきだとの考えを示した。
銃乱射事件を受け、オバマ大統領は6日の演説で「これは米国とイスラムの戦いではない。こうした分断は『イスラム国』の思うつぼだ」とし、イスラム教徒への敵視をやめ、テロとの戦いで団結するよう訴えていた。(ワシントン=佐藤武嗣)。
(12月8日 朝日新聞)
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