ウクライナのポロシェンコ大統領は「ロシアが本格的な侵攻を仕掛けてきている」と吠えてるが、そりゃないな。今、ロシアが純軍事的に戦線をウクライナ側に前進させるメリットは無い。今回の大規模戦闘は、6/7-8のドイツG7サミット、そしてこれ↓への牽制だよ。
ウクライナ・オデッサ州知事にジョージア前大統領が就任な件について(2015/5/31)
これはビックリ。ロシアがウクライナ東部の次に狙うとしたら、オデッサなどの南部商業都市群と思っていたから、今回ウクライナ政府が打った一手は理解できる。けど、それにしても、他国の元大統領を自国の最重要地域の知事職に据えるとは、さすがに想像できなかった。いくら「敵の敵は味方」理論が通じる相手とはいえ。
G7開会直前にウクライナ東部での砲火は止むから、さほど心配しなくていい。むしろ心配すべきは、G7終了後のウクライナ南部特にオデッサ周辺だな。きっと火の手が上がるぜ。砲火じゃなく謀略政変の類の。つまり、
「キエフの敗北主義者共が本物の地獄を見るのはこれからです」
[キエフ 3日 ロイター] – ウクライナ政府軍は3日、最大1000人規模の親ロシア派部隊が東部ドネツク近郊のマリインカに戦車などで侵攻し、交戦状態になったと発表した。過去3カ月で最も激しい戦闘だという。
親ロ派は、マリインカに近い支配地域に政府軍が迫撃砲を発射したと主張し、侵攻を否定。戦闘で15人が死亡したと明かした。
ウクライナ大統領府の報道官は、同日夜までに政府軍側の2人が死亡、30人が負傷したとフェイスブックに投稿。地元警察当局は民間人3人が犠牲になったと述べた。
戦闘を受けて、クレムリン(ロシア大統領府)は「ウクライナ部隊の挑発的な行動を深く懸念している」などと、ウクライナ側を非難するコメントを発表した。
一方、米国務省の報道官は「こうした攻撃を防止し、停戦を実行させる直接的な責任はロシアにある」と語った。
(6月4日 ロイター)
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