「そんな女装で大丈夫か?」
柳下貴志容疑者「大丈夫だ。問題ない」
てなわけにはいかなかったこの事件。真面目な話、柳下貴志容疑者が覗きとかの犯罪を行うつもりの全くないガチにGIDな人で、トレイ内に先客もおらず、女性の恰好をしてお手洗いへ行くのに何ら違和感や罪悪感を感じない人だったら、何をもって彼の「罪」とすべきなんだろうと、ちょっと考えてしまった。
今回、柳下容疑者は「建造物侵入の疑い」で捕まったわけだが、建造物侵入罪が成立するには、次の3つの条件が必要だ。「正当な理由がないのに」「管理人の管理している建築物に」「管理人の意思に反して入った」。
件のトイレは神奈川県海老名市の商業施設という「管理されている建築物」にあったわけだから、仮に柳下容疑者が純粋に生理的欲求なだけで女子トイレに入ろうとしていたとしても、それを良しとするか否か、つまり罪に問うか否かは管理者の判断一つだったということになる。
これって、ちょっと危うくね?
現実問題として、女子トイレという「禁断の花園」にエロ目的のオッサンやニイさんの入り込むことが女性陣に歓迎されることは、まずない。ゆえに、主たる利用者の女性の意を汲んだ管理者が「男性の女子トイレ利用」を認めるはずなく、トイレに入り込んだ男の大半が建造物侵入罪に問われるという展開に違和感は無い。
しかし、性的少数者やLGBTの権利拡大が叫ばれてきている中、施設の管理者一人に「彼らなり彼女は、体の性or心の性の性別に沿ったトイレを使うようにor使わないように」という判断を任せるのは、徐々に難しくなってくるんじゃないかな。まして、管理者の判断一つで、「自分たちの性にとっては自然な行動を採ったに過ぎない」彼ら彼女らが犯罪者にされかねないとなれば、なおのこと。
今回はこれっきりで終わりそうな事件だけど、いずれ何処かで裁判沙汰になりそうなテーマだと思った次第。
22日夜、神奈川県海老名市の商業施設で、県職員の男が女装をして女子トイレから出てきたとして、建造物侵入の疑いで逮捕されました。「男子トイレと間違えた」と容疑を否認しているということです。
22日午後8時すぎ、海老名市にある商業施設の3階の女子トイレから不審な男が出てきたのを近くの人が見つけて取り押さえ、建造物侵入の疑いで警察に逮捕されました。
逮捕されたのは、県の厚木土木事務所で許認可指導課の主査を務める柳下貴志容疑者(47)で、当時、ブラウスやスカートなど女性用の服を着ていたということです。
調べに対し、「用を足すためにトイレに入ったが、男子トイレと間違えた。女装は趣味だ」と供述し、容疑を否認しているということです。
当時、女子トイレには女性客1人がいたということで、警察が状況を詳しく調べています。
神奈川県人材課は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾で、2度とこのようなことがないよう服務規律の徹底を図るとともに、今後、処分について厳正に対処します」というコメントを出しました。
(3月23日 NHK)
ここで「【第14回MMD杯Ex2】 艦これ 海上護衛戦 【完全版」を紹介。
蒼き鋼の艦隊これくしょん。
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