シティバンク銀行の個人部門売却先の本命は新生な件について(2014/9/20)
外貨資産の属性とビジネスモデル面での親和性を考えれば、新生銀行が一番しっくりハマる相手。対抗は、「ダイナースクラブ」事業を何処よりも欲しいであろう三井住友フィナンシャルグループ。三井住友トラスト・ホールディングスとどういう手打ちをするかは分からんけど。いや、その水面下でのドロドロバトルが、本件で一番面白い部分かな?。
そして出た答えが、「三井住友フィナンシャルグループがダイナースクラブ会員をはじめとした富裕層顧客向けの銀行事業、三井住友トラスト・ホールディングスがダイナースクラブ本体のガード事業を買収」。
やはり一番面白かったのは「三井住友グループ内の水面下の手打ち」だった、シティバンク銀行個人部門の売却劇。奇手というほど奇手でもないが、こういう大型ディールで現実に見せつけられると、ちょっとした経済ドラマ的で面白い。「本命」の新生銀行が急に腰砕けになった経緯も含めて、どういうドロドロが関係者間であったのか、ほとぼりが冷めたころにどっかの経済紙で特集して欲しい。
しかし、こうしてみると、りそながなんでここにいるのか、やはり違和感。国の管理下から離れて、でかいM&Aを一発かまして飛躍したかったんだろうけど、それにしたって、相手がでかすぎるだろ。大和銀行の頃から、とかく破綻や合併ネタと縁がありすぎる同行なだけに、この点についても、後日真相が暴露されるといいな。
特集や暴露してくんないなら、こんな感じで無理にでも。(こら)
米系シティバンク銀行の個人向け部門の売却先を決める2次入札が7日、締め切られた。シティ銀は国内4銀行に入札参加を呼びかけたが、新生銀行とりそな銀行の買収意欲は小さくなっており、三井住友銀行と三井住友信託銀行の2行が有力とみられる。シティ銀は年内にも売却先を固める考えだ。
シティ銀の総資産は約4兆7千億円。売却対象は、1兆円規模の外貨預金を含む個人部門と、「ダイナースクラブ」ブランドのクレジットカード事業。
関係者によると、三井住友銀は富裕層顧客を抱える個人部門を重視し応札。カード事業は既にグループ会社で手がけており、関心は薄いとみられている。
これに対し、三井住友信託銀は、個人部門よりカード事業の買収に意欲的。会費や手数料など安定的に収益を確保できるとみて、応札ではカード事業を重視したとみられる。
ただ、シティ銀は両事業の一括売却を想定している。個人部門とカード事業を切り離した場合の顧客の利便性にも配慮し、売却先を慎重に検討する。
一方、新生銀は応札したものの具体的な買収価格を示さなかったもようだ。また、りそな銀は公的資金の完済を控えて高値を提示できない状況にある。
関係者によると、シティ銀は、買収価格だけでなく、ブランド戦略や従業員の今後の雇用などについても各行の考えを聴取。シティ銀は11月末にも優先交渉権を与える。
(11月8日 産経新聞)
ここで「【艦これアニメPV第二弾】をフルボイスにしてみた」を紹介。
違和艦の航跡不明。
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