東北電力、女川原発2号機を再稼働 13年ぶり、大震災被災地で初

2011年3月11日の東日本大震災の被災地で13年ぶり。過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても全国初の再稼働となる。

様々な懸念材料はあるが再稼働には賛成。

東北電、女川原発2号機を再稼働 13年ぶり、大震災被災地で初(2024/10/29 共同通信)

 東北電力は29日、運転停止中の女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉を起動し、再稼働させた。2011年3月11日の東日本大震災の被災地で13年ぶり。過酷事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても全国初の再稼働となる。

 2号機は出力82万5千キロワット。東北電は29日午後、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く作業を始め、原子炉を起動した。3時間程度で核分裂反応が安定して続く「臨界」に到達する見込み。11月7日にも発電を再開し、12月ごろに営業運転を開始する計画。

 林芳正官房長官は29日午前の記者会見で、「原子力は再生可能エネルギーと共に、脱炭素電源として重要だ。安定供給の観点からも安全性の確保を大前提に最大限活用を進めていく」と述べた。

 東北電は13年5月、再稼働に向けた安全対策工事を開始した。同年12月、原子力規制委員会に再稼働に向けた審査を申請し、20年2月に合格。同年11月、村井嘉浩知事が再稼働同意を表明した。

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