実際そのつもりなのかは知らないけれど。そうじゃないかも知れないけれど。とりあえずサソリーナさんの某ツッコミは非常に正しい!という、相変わらず砂漠の使徒は正論家ぞろいの「ハートキャッチプリキュア!」。脚本:「良くも悪くも王道展開なホンを書く人」井上美緒女史、演出・絵コンテ:「良くも悪くも息抜き回担当の人」岩井隆央御大、作画監督:「良くも悪くもオールラウンダー」小島彰御大という、良くも悪くも平均値なスタッフが集まった第17話、「認めてくださいっ!私たちのプリキュア魂!!」。
で、結論、「技は盗むもんだbyクロロ・ルシルフル(嘘)」。まずは感想。
<アバン>
- 朝っぱらから、テンション高くキャッキャウフフの花咲つぼみ嬢@CV水樹奈々女史&来海えりか嬢@CV水沢史絵女史。今回植物園で咲いたオトメユリは絶滅危惧種らしいけど、こっちの乙女百合は相変わらず全力全開最盛期だぜ!(邪笑)。
- そんなつぼみ嬢用餌で薫子さん@CV坂本千夏女史に呼び出されたのは、主人公sそしてキュア貧乳さんもとい月影ゆりさんことキュアムーンライトさん@CV久川綾女史。うわー。一気に館内の空気が辛気臭く…。
- ここで、アバン終了。んー、なんかなー。展開からシーン演出まで取って付け感がなんともなー。
<OP>
- 日本食研と丸美屋が2コマずつ、定番商品のCMでメインを張っている現状は作品のコンセプト的にはOKだろうけど。いいかげん飽きた。
<Aパート>
- 早速の販促グッズはスルー出来ても、お茶席の重い空気はスルー出来ない。そんなドヨンドした雰囲気から始まったAパート。
- お花が咲いた召集から茶菓子切れまで、露骨に主人公s&貧乳さんの3ショット演出&行動を仕掛ける「計画通り」薫子さん。ベタですが流石の策士ぶりでございます。オババギャグセンスには、ちょっと殺意を覚えましたが。
- それはそれとして、「外の空気を吸いたい」ってお客の言うセリフじゃないぞ>ゆり嬢。ホントバトル以外は不器用なお方だなあ。
- お客なのに茶菓子の買い出しに行かされるプリキュア3。というか、イヤな先輩1名と未熟者後輩2名。本心はどうあれ、そこは先輩が流れをエスコートしてやるもんだろ~?と思うけど、ツンデレゆり嬢は相変わらずのつっけんどん。とりえあず、意固地な不幸自慢or嫉妬な「私は一人で~」は、もういい加減やめなはれ。後輩の自覚を促したいなら、別のやり方や言い方なんていくらでもあるでっしゃろ。
- 今回の被害者は、和菓子屋「はらの」の三代目・正広君@CV田中一成氏。マダオ@銀魂もといゲンドウ@EVAもとい一正パパン@CV立木文彦御大(!)や正治郎爺様@園部啓一御大にダメだしされて、「どうして認めてくれないんだ」やBパートの「どうして大切なことを教えてくれないんだ」とブータれるの図。
- 今回は、この時点で展開とオチが読めちゃいましたよね。色んな意味で王道。まあ、子供向けの展開と言えば展開だからそれでかまわないと言うべきか。
- それはそれとして、「プリキュアには豆大福」のコンセプトは、プリキュア5へのオマージュなのかしらん?。
- Aパートラストは、えりか嬢に呼ばれて(違)飛び出て ジャジャジャジャーンのサソリーナさん。毎度のことながらそんな出撃理由でええのんか?>砂漠の使徒3幹部。
<アイキャッチ&CM>
- ニッスイは(以下略)。早く新製品を。
- 瞬足は(以下略)。早く単独番組化を。
<Bパート>
- キュアムーンライトさん、また他人の夢の中で敗退。この醜態映像が後輩に送られていることは、キュア貧乳さんも自覚しているんだろうから、そりゃひねくれたくもなるよなあ。
- 夢見が悪くて眠れなくなったつぼみ嬢。年を取ると眠りが浅くて夜更かし中(ぉ)の薫子さんに相談中。「はらの」のシニア2名と同じく、薫子さんも後輩には安直に答えを与えず、努力と経験に基づく自力での自覚を促すスタンスで接します。正広君の豆大福へのダメ出しも含めて、基本的にオババ様のそのスタンスは正しい。
- だから、無愛想マーキュリーなキュア貧乳さんにもそうしろと、先輩からご指導をですね…ああ、キュアムーンライトに対しても現在ただ今「先輩役の自覚を促す指導中」と言うわけですか?。流石、20代以降も(えー!?)バリバリプリキュア稼業をやっていた、歴代最強・キュアフラワー。若造たちとは潜ってきた修羅場と経験値が違いますな。
- 場面変わって、再び「はらの」。えりか嬢の名言その1「ちゃんと言わないとわかんないよ」キター!。名言その2「やるっしゅ!」キター!。
- 今回の本音暴露プレーの被害者は正広君。ところで、今回で何回目の登場だ?この河原。酷い目に遭い続けた少年サッカー団は、流石に練習場所を変えたようで。そりゃそうか。
- 今回のデザトリアンは餡こし用のゴムべらベース。何と微妙なコンセプト(^^;。技は餡子ショットガンと前掛けタイフーン。これもまた微妙なラインナップ。で、これでそこそこ強いから何ともなー。耳をふさいで備えるキュアブロッサムが可愛いマリンインパクトbyキュアマリンで、スナッキーさん達をお空の星にした主人公sですが、このゴムべらデザトリアンには意外な苦戦。
- 前掛けタイフーンで橋げたに磔にされ、絶体絶命な主人公s。朦朧とした意識の中で耳にした金朋地獄の調べに、真実を見出したブロッサム。そう、ヒーローも職人も誰かに認められるためにコトを為しているのでは無くて、為しているコトに意味があるからヒーローや職人として生きている。評価は後からついてくるもの。やっと一皮むけた主人公s。その悟りから、努力だの根性だの勇気だの友情だのに繋げる思考のアレさは相変わらずだけど。
- 後輩たちの成長を見てとったご褒美か、ウルトラ念力もとい生身版プリキュアシールド(仮)で、デザトリアンの攻撃から主人公sを守るゆり嬢。挙句に生身のくせにパワー全開でデザトリアンを弾き飛ばす!。やっぱり凄いぞウルトラセブン!(違)。
- しかし、さらに凄かったのは、サソリーナさんのぶっちゃけ正論ぶり。「ジャンプ魂的主張、寒っ!」ですよねー。「キュアムーンライト=負け犬プリキュア!」ですよねー。「私の●●●は真黒よ!」ですよ…え?(^^;。
- どさくさ紛れのプリキュア・フローラルパワー・フォルティシモでデザトリアン浄化完了。救出された正広君、ブロッサム同様迷いから少し解放されて、更なる精進の道を歩むことに。ちなみに、今回の心の花は「ツツジ」。花言葉は前回のブーゲンビリアに続いて「情熱」。なるほど。しかし、第3話のポインセチアといい、第11話のジギタリスといい、アッツイ魂属性キャラ多過ぎるだろ。希望ヶ花市(笑)。
- ついでながら、今回ここまで手出ししておきながら「私は何もしない」と言い張るゆり嬢。ちょっと可愛いかも。
<ED>
- 和菓子「はらの」の紅一点、原野千鶴子嬢@CV足立友女史。もう少しストーリーに絡んでくるかと思っていたけど、ちょっと残念。
- ハッピーセットのおまけ、マック・デジ。淫獣のUNKOシーンの後だと、和式便器にしか見えませーん(^^;
<次回予告>
- アニメ店長ならぬ、マンガ番長キター!。なんという島本or車田テイスト!。なんという燃えよペンもとい燃えよプリキュア!。番長のCVは、関智一氏か檜山修之氏を是非!。
- 筆ペンクモさんから少女漫画プリキュア、挙句に淫獣の抱えるバンジョーまで、次回予告のはっちゃけぶりで既に大笑いな次回ハートキャッチプリキュア!第18話、サブタイトル「最強伝説!番長登場、ヨロシクです!!」。
- 「最強」の理由とは、「部活動費は夏冬の合宿と称するコミケで捻出しているから、学校の支援は一切受けていないため!」と信じて疑わない神楽は、究極超人あ~る世代。
- あ、エンドカード変わった。これはよいものだ。
今回の第17話。前回第16話に続いて、全体としてちょっと安直。前回と異なるのは、第16話が謝罪前までの演劇部員の葛藤など「描写すべきシーン/パーツの不足」であるのに対して、第17話はあまりに王道過ぎる展開による「ストーリー自体のヒネリ不足」。淡々と課題をこなしていくような展開で、良くも悪くも素直な内容でしたね。小さなお友達にはちょうどいい塩梅なのかなあ?。ファミレス風味の薄味ではもはや足りない大きなお友達的には、ちょっと食い足りない…子供向けアニメに対して大友がそう言う感想を持つのは、それこそ本末転倒なのかも知れませんが。
ここで「平沢唯が初号機だったら」を紹介。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のDVD/BD、メチャ売れだそうで。
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